「ONE PIECEカードゲーム」を自称 999万円の手描き風「シャンクス」
バンダイカード事業部は2022年7月から「ONE PIECE （ワンピース）カードゲーム」を展開している。その収録カードの一部が、フリマアプリ上で高額転売されいる。「ワンピースカードゲーム」と称して、手描きとみられるカードを「999万円」で出品するユーザーまで出ている。
人気漫画「ONE PIECE」をテーマにしたトレーディングカードゲーム。7月22日に、カードがランダムに封入される「ブースターパック ROMANCE DAWN」を発売した。1パックあたりにカード6枚入りで、希望小売価格は198円（税込、以下同）だ。
10万円以上で数十件出品
「ブースターパック ROMANCE DAWN」には、原作コミックやアニメ、イラストレーターの「描き下ろし」など、様々な絵柄のカード全121種類が収録されている。このパックでは同名のカードでも、オリジナル版とは絵柄の異なる「パラレルカード」が存在するケースがある。
特に高騰しているのは、「シャンクス」というキャラクターの「スーパーパラレル」版とされるカード。
ワンピースカードゲーム公式サイトには通常の絵柄の「シャンクス」カードのみが掲載されているが、フリマアプリ「メルカリ」上に出品されている「スーパーパラレル」版では、キャラクターのポーズや背景が異なる。
この「スーパーパラレル」のシャンクスは希少価値が高いためか、メルカリ上では1枚あたり9万9999円～29万円で50件以上出品されている。高額な例では「400万4890円」もあった。
「ワンピースカードゲーム」とは名乗るが
「メルカリ」上で目を引くのは「シャンクス」のカードだけではない。「ワンピースカードゲーム」と商品名に付けつつ、上述通り手描き調のラフなイラストを出品する事例が複数ある。例として、「シャンクスシークレットレア（エラーカード）」や、「シャンクス SEC スーパー パラレル チャルロス聖」といったタイトルが付けられ、ジョークなのか999万9999円という価格で売り出されているカードが3件ある。3つとも、製造の工程ミスが発生し通常の仕様とは異なるカードを指す「エラー」品と説明されている。
画像内のカード名の部分には「シャンクス」ではなく「サンクス」と書かれており、商品ページで「名前のところがサンクスになるというエラーです」と説明されている品もあった。
また22万2222円や30万円で出品するケースもあり、こうした「手描き」シャンクスのカードは7月25日時点で少なくとも6件見つかった。
また、白黒の手描きのカードで、「デュエルマスターズ ワンピースカード 因縁の対決マルコVSまる子」という商品が存在する。
ワンピース作中には「マルコ」というキャラクターが登場する。名前の読みで漫画「ちびまる子」とかけたのか、商品説明ページによると「ワンピース」と他社のカードである「デュエル・マスターズ」、そして漫画「ちびまる子ちゃん」がコラボした商品とのことだ。価格は15万円だ。