コロナ急拡大で「夏の甲子園」どうなる 地方大会では辞退続出

   新型コロナウイルス第7波が、プロ野球、陸上競技、相撲などスポーツ界を震撼させている。

   中でも心配なのは、国民的行事になっている第104回全国高校野球選手権大会(夏の甲子園)だ。すでに感染者多数で地方大会を辞退する高校も出始めている。2022年8月6日からの全国大会は予定通り開催できるのか。

無事に試合が行われることを祈りたい
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部員確保に苦しんだチームも

・福岡県大会5回戦で春日が出場辞退。複数の部員がコロナ感染(7月20日)
・愛知県大会で愛知黎明が出場辞退。複数人がコロナ感染や体調不良(7月21日)
・東京都大会で専大付が出場辞退。部員らコロナ感染(7月19日)
・福島県大会でふたば未来出場辞退。複数部員がコロナ感染(7月17日)

   地方大会ではこのところ連日、部員のコロナ感染による出場辞退が報じられている。辞退に至らなかったケースでも、部員確保に苦しんだチームもある。

   中日スポーツによると、静岡県大会で強豪の常葉大菊川は20日、新型コロナウイルス感染者が部内で出た影響でベンチ入り14人で試合に臨み、4回戦進出を決めた。部内で複数の新型コロナウイルス感染者が判明し、試合当日まで認められている陽性者と濃厚接触者の入れ替えを5人行い、さらに大事を取って最大20人より6人少ないベンチ入り14人で試合に挑んだという。

選抜では本大会辞退校も

   コロナ第6波のさなかに開催された今年の第94回選抜高校野球大会(春のセンバツ)では、京都国際が、13選手が新型コロナウイルスの陽性になったとして出場辞退。近畿地区補欠校の近江が繰り上がりで出場した。また、広島商業が、1回戦を終えたあと11人の感染が確認されたということで、大会途中で出場を辞退した。

   コロナ第7波は、このところ全国で爆発的に感染が広がっている。今後さらに感染が広がるとされているだけに、大会が無事開催できるのか不安が残る。

   読売新聞によると、日本高校野球連盟などは7月6日、全国高校野球選手権大会について、8月3日の組み合わせ抽選会をオンラインではなく、3年ぶりに大阪市内で選手が参加して開くことを決めている。開会式も従来通り行う予定。

   出場校に新型コロナウイルスの感染者が出た場合、試合開始予定時刻の2時間前までは当該選手の入れ替えを認める、集団感染が判明した場合でも、試合日程を遅らせるなどして対応できる場合は、日程変更も検討する、との対応を明らかにしている。

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