メタバースでバーチャルアイドルに公開取材 「VR記者」が鋭い質問を...
「メタバース調査隊Hack2」として活動している「VR記者カスマル」。2022年7月6日、メタバースプラットフォーム「cluster」上のイベントで、調査隊を組む「草羽エル」さんに公開取材した。
「実は、エルさんのことをよく知らない」と明かすカスマル。ユニットで活動しているはずなのに...。「普段、何をしているんですか」と剛速球を投げ込むと、エルさんはうめき出した。さあ、どうなった?
「意外な一面」への意外な答え
cluster内には、「Hack2事務所」がある。ここが2人の拠点だ。前回、6月8日に開いた「始動記者会見」イベントでは、 VR記者カスマルの誕生の経緯やこれまでの活動を説明した。
さて、エルさん。カスマルの質問に苦しんだのは、活動が多岐にわたるからだ。cluster上でのイベント主催から、イラストや3Dコンテンツを手がけるクリエイター、またバーチャルBAR「Angel Kiss(エンジェル・キッス)」の店主としての顔を持つと答えた。さらに絶対音感を持ち、楽曲の制作まで手がけている。ひとことで自身を表すとすれば、「バーチャルマルチクリエイター」ではないかとまとめた。
次に、ファンも知らないエルさんの「意外な一面」がないか、記者としてカスマルが迫る。すると「他の人と『世界の認識』が違うのではないか」と語った。詳しく突っ込んだところ、英単語のつづりといった自身の記憶を、視覚的にとらえていると例を挙げた。
たとえば「umbrella(傘)」。「l」と「r」の位置を間違えやすそうな単語だ。エルさんによると、この単語の「形」は前半が平坦だが、後半になると縦に長い文字が連なっている印象。そこで、「r」ではなく「l」が続くと判別しているのだという。
興味を持ったカスマルは、英単語のつづりがわかるかクイズを出題した。「elephant(象)」と「Mississippi(ミシシッピ)」、「metaverse(メタバース)」の3つだ。エルさんはVR上に線を描けるペンを取り出し、解答を始める。
「elephant」ならば、「ele」の次、「pha(ファ)」の部分を「fa」と間違えるかが落とし穴だろう。しかし、エルさんは「ele」の次の文字が他のアルファベットよりも下方向に突き出すと記憶しているという。そこで「f」ではなく「p」が該当すると推測し、見事正答した。
「Mississippi」についても「(iの間のスペースが)長かった気がする」という記憶から、「s」・「p」の数を2つずつ盛り込む。こういった具合で、3問とも正解した。
「期待してもらってもいいかも」
最後にカスマルは、VR上で活動する中での目標を尋ねた。エルさんは、人のために何かを成し遂げられたかといった「結果」を重視しており、現状「こういう人になりたい」というゴールは定めていないと話す。
ただ、3D空間のオブジェクトなどを作る「モデリング」の技術を高めたいとの思いを明かした。今も時間さえあれば、3DCG制作ソフトに触れているのだという。今後、モデリングのスキルアップは「割と期待してもらってもいいかもしれないです」と続けた。
2回のイベントを通して、互いの仕事やキャラクター性について理解を深めたメタバース調査隊Hack2。カスマルの最新の活動や新たなイベント情報などについては、VR記者カスマル公式ツイッター(@VRkasumaru)で伝えていく。