「全国砂浜ムーブメント2022」 アプリ使って海の調査とごみ拾いに参加
ピリカ(東京都渋谷区)は、日本自然保護協会(東京都中央区)、いきものコレクションアプリ「Biome(バイオーム)」を運営するバイオーム(京都市)と連携し、アプリを使用して海の生きもの調査とごみ拾いに参加できる「全国砂浜ムーブメント2022」を12月31日まで開催している。
「砂浜ノート」を作成
海を漂う大量のごみが打ち寄せると同時に、地球温暖化や河川・海岸のコンクリート化により、年々砂の減少が続く深刻な状況にある日本の砂浜は、21世紀末には6割が完全に消失すると言われている。「全国砂浜ムーブメント2022」では、このような深刻な課題が残る海と陸の豊かさを保護するSDGs(持続可能な開発目標)目標である、「海の生き物の保全」や「陸の生き物の保全」へ貢献する。
陸の自然と比較すると、海や砂浜に生息する生きものやしくみを知る機会や資料が大幅に不足している背景から、海や砂浜のことを学習できるオリジナルの「砂浜ノート」を作成。子どものいる家庭や自然観察会、ビーチクリーン、学校の授業や自由研究などにも活用が可能になっている。同ノートは申し込み先着順で希望部数を無料で配布中だ。
また、いきものコレクションアプリ「Biome」を利用し、砂浜で見つけた名前が分からない貝や植物の写真を投稿すればAIが名前を推測してくれる。誰でも気軽に参加でき、投稿された生きもののデータは海や砂浜の自然環境保全に活用するという。
さらに、海ごみの約8割は陸由来とされており、海に届く前に街中でごみ拾いをすることが重要だ。そこで、ごみ拾いSNS「ピリカ」を通して砂浜や街中で拾ったごみの写真や量を投稿すると、全国でごみ拾い活動をしている仲間からコメントが届くことで、交流を楽しみながらごみ拾いができる。参加方法はイベントページ「全国砂浜ムーブメント2022」にて申込みが可能。
1人でも多くの人に海や砂浜のことを知ってもらうため、その魅力や課題を伝達していく人を「砂浜アクティビスト」と命名。第1回アクティビスト講座を6月末にオンラインにて開催予定で、「砂浜ノート」をはじめ、「砂浜クエスト」「海を学ぶワークショップ」などの資料やプログラムの使い方、自然観察会・ビーチクリーンを開催するノウハウなどを学べる。詳細は特設サイトで順次公開予定だ。