「くすりの自販機」東京・新宿駅に 風邪薬や鼻炎治療薬が買える
2022-05-31 07:40:00
大正製薬の風邪薬「パブロン」などが買える自動販売機が登場した。JR新宿駅(東京都)構内に設置された「OTC販売機」だ。解熱鎮痛薬「ナロン」シリーズや鼻炎治療薬「クラリチン」など30品目が買える。
自販機で一般用医薬品を販売する実証実験として、大正製薬が開始したもの。2022年5月31日から8月31日まで稼働している。新宿駅南改札内のドラッグストア「Eki RESQ新宿南口店」周辺に設置されており、同店が運営を担う。
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「一般用医薬品」を扱う
実証に協力する「JR東日本クロスステーション」の3月30日付発表によると、OTCとは「Over The Counter」の略。薬局やドラッグストアで客がカウンター越しにアドバイスを受け、処方箋なしに購入できる「一般用医薬品」を指す。
医薬品メーカー「第一三共ヘルスケア」の医療情報サイト「くすりと健康の情報局」によると、薬局やドラッグストアでは、一般用医薬品は薬剤師や「医薬品登録販売者」(登録販売者)がいないと買えない。
大正製薬の5月30日付発表によれば、今回の自販機では「Eki RESQ」の薬剤師または登録販売者が購入内容を都度専用の端末で確認し、販売の許可を出す。
自販機は、備え付けのタッチパネルで操作する。まずは実証参加への同意が必要だ。そして商品一覧ページから購入品を選ぶ。「頭が痛い」といった症状から医薬品を探すこともできる。決済手段は交通系ICカードのみ。「Eki RESQ」の営業時間内で販売され、5月31日現在は10時~18時とされている。