「楽天モバイル0円終了」とUQの店頭に? KDDI「ポスター掲出は不適切」
「楽天モバイル0円終了」と告知するポスターが、「UQ mobile」取扱店の店頭に掲出――。こんな様子を写したと思われる写真が、インターネット掲示板やツイッター上に複数投稿されている。UQ mobileは、KDDIが運営する携帯電話回線ブランドだ。
楽天モバイルは、月々の通信データ使用量が1GB(ギガバイト)以下であれば、基本料0円で利用できるプランを提供している。だが、2022年7月1日に終了すると近ごろ発表したばかりだ。
KDDIもネットの画像を確認
投稿画像は2つで、UQ mobileを扱うショップ「UQスポット」の店頭とみられる。それぞれで店舗レイアウトが同一でなく、異なる店舗と思われる。
写っているポスターに共通しているのは、大きなサイズで書かれた「楽天モバイル」の白い文字と、黄色く強調された「0円終了」の文字、そして、えんじ色の背景だ。店舗正面部分に貼り出されている。ただ「報告事例」は2件にとどまり、これ以上のことは分からない。
「UQ mobile」を運営するKDDIに5月19日、取材した。実際に店頭にこのようなポスターが貼り出されているかは、取材時点で把握していないとの話だった。
ただ記者が見たような画像がインターネット上に存在することは、広報部でも確認したと続ける。画像にあった店舗は、UQスポットとみられるとのこと。
「接客ツール」として作成したが...
実は「楽天モバイル0円終了」と書かれたものは、KDDIが、他社とプラン内容などと比較する上で用いる「接客ツール」として作成したものと明かした。一方、ポスターとして掲示するように指示をしたことはないと付け加えた。
掲示が事実だとすれば、他社のサービスについて店頭にポスターとして掲出する行為は同社の方針として不適切だという。改めてこうした掲示をしないよう、社内や店舗に情報の展開を図りたいと答えた。