「ウマ娘」うちわに行列、そして高額転売 競馬場で無料配布が1万円に
人気ゲーム「ウマ娘 プリティダービー(以下、ウマ娘)」の無料配布うちわが、高額転売されている。
ウマ娘は笠松競馬場(岐阜県笠松町)とコラボし、「オグリキャップ記念(SPⅠ)シリーズ」イベントを2022年4月27〜29日、5月2日に実施した。うちわが配られたのは、4月29日。先着1500人へのプレゼントだったのだ。
朝9時までに1500人
ウマ娘は、擬人化した競走馬を育成しレースで競うゲームだ。今回のコラボは、笠松競馬場でデビューした芦毛の名馬・オグリキャップを主人公にした漫画「ウマ娘 シンデレラグレイ」にちなんだもの。そのため、無料で配られたオリジナルのクリアうちわには、同作品のタイトルとキャラクターが描かれている。
J-CASTトレンドは、うちわ配布日に笠松競馬場に出向いた人を取材、現場の様子を聞いた。
ツイッターユーザー「クマちゃん ベルギー ゼロワン(QPzKQVodxpLkCL9)」さんは、競馬場に一度は観戦に行きたかったと話した。「ウマ娘」のパネル展示が期間中にあったこと、そしてうちわがもらえるということで、この日に合わせて笠松競馬場を訪れたという。ただ結果的に、会場でうちわは入手できなかった。
当日、天気は悪かったが来場者、なかでも初めて来たと思われる人が多かったという。係員から、「うちわは、朝の段階で人が多かったために配布した」と聞いた人もいたようだ。
この証言と同じように、ツイッター上では行列の長さを報告するツイートが見られ、入場までにかなりの時間を要したとする人がいた。笠松競馬場の公式ツイッターアカウントは、朝9時までに1500人近くが並んでいたと知らせている。
そのため、当初の開門予定時刻だった10時30分を2時間以上繰り上げ、朝8時20分に開場。競馬場のアカウントは、9時5分からのうちわ配布を予告した後、10時25分には終了したと告げている。
既に購入済みも
インターネット上では、うちわ配布日に大行列ができたことや、そのうちわの高額転売報告が散見される。プレスリリースでは、「おひとり様おひとつまでとさせていただきます」という注意書きがあったにもかかわらずだ。
フリマアプリ「メルカリ」を見ると、うちわは1万円前後で出品されていた。既に購入済みになったものや、5月2日現在も販売中のものがある。該当商品のコメントを見ると、値下げ交渉をする購入希望者もいた。