ゲーム「マインクラフト」実写映画化...えっ? ストーリー想像できない
人気ゲーム「Minecraft(マインクラフト)」の実写映画に、米俳優のジェイソン・モモアを主演として出演交渉中――。エンターテインメント情報サイト「The Hollywood Reporter」が2022年4月18日、報じた。「マインクラフト」は、キューブ型で構成される世界観が特徴的なゲーム。これを映画にできるのか、インターネット上では困惑の声が上がっている。
ゲーム原作の映画には「バイオハザード」シリーズや「名探偵ピカチュウ」など、好評だった作品もある。だが「マインクラフト」は、これらと違ってはっきりしたストーリーが想像できない。
テトリス映画化たびたび報道
マインクラフトは、ボス討伐以外にも、建築や冒険など多様な楽しみ方で親しまれるゲームだ。2019年6月にサービスを終了した「Minecraft: Story Mode」や、「Minecraft Dungeons」には一定の筋書きがある。だが多くのユーザーが「マインクラフト」と言って思い浮かべるであろうゲームは、そうではない。
こうした、ゲームとしては人気だが「映画化」となると疑問符が付くケースは、別の作品でもあった。
パズルゲーム「テトリス」は1980年代の登場以来、世界中で長く愛されている。形の違う7種類のブロックがランダムに落ちてきて、それを横一列に並べて消す。ストーリーはなく、登場するのはブロックだけのゲームだ。これが実写化されるというニュースは、2014年ごろから継続的にメディアが取り上げてきた。同年に米ウォールストリートジャーナルが報じると、16年には「3部作になる」と米エンタメサイト「Deadline」が伝えた。「Deadline」は20年にも、米アップルがテトリス映画化の権利を取得したと報道している。
ただ現時点で、「映画テトリス」は封切られていない。
公開後の評価は辛口に
フリーホラーゲーム「青鬼」は、洋館に閉じ込められた主人公が謎解きをしながら脱出するゲーム。洋館では怪物「青鬼」に追い回され、捕まるとゲームオーバーになる。このゲームは2014年に実写映画として公開、翌15年には続編も上映された。
1作目では、当時のアイドルグループAKB48のメンバーだった入山杏奈さんが主演を務めた。2作目は、俳優の中川大志さんや平祐奈さんを迎えて実写化された。
続編が作られたということは、人気だったのか。映画・ドラマ・アニメのレビューサイト「Filmarks」を見ると、1作目には3536件のレビューがついていた。評価は星5個で満点だが、同作の平均は星1.8個と低かった。
2015年に公開された「ピクセル」には、多くのアーケードゲームのキャラクターが登場し、地球を攻撃する内容。「パックマン」や「ドンキーコング」など、日本を代表する懐かしのゲームキャラも登場する。なお、「パックマン」の生みの親でゲームクリエイターの岩谷徹氏が、修理エンジニア役としてカメオ出演している。
かなり予算のかかった映画になったが、米映画評論サイト「Rotten Tomatoes」は星1つと辛口の評価だった。