iPhoneの次はアカデミー賞 アップル今度は映画界で天下取りへ
2022-03-31 07:30:00
「コーダ あいのうた」が、第94回アカデミー賞の作品賞に輝いた。配給会社は、米アップルだ。
アップルは、iPhoneやMacBookはじめとする世界的なデジタルデバイスメーカーだ。一方で映画業界に進出し、着実に結果を出し始めている。
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「ビンタ」ウィル・スミス作品も予定
「コーダ あいのうた」は、耳が聞こえない家族で1人だけ健聴者のルビーが主人公。家族への義務感と自分の夢との間で板挟みになるストーリーだ。
2022年3月27日(米国時間)、アカデミー賞作品賞を受賞した。アップルが配給会社となっている(日本ではギャガが劇場配給)。ほかにも脚色賞、助演男優賞の候補に挙がっていた。また本作以外に、アップルがかかわった「マクベス」が、3部門でノミネートされた。
アップルが映画業界参入に踏み出したのは、2018年11月のこと。アカデミー賞受賞実績のある米映画制作スタジオ「A24」と、複数年の業務提携契約を結んだ。「マクベス」も、制作を手掛けている。
2021年3月、アップルは初めてアカデミー賞の舞台に。「ウルフウォーカー」が長編アニメ賞を、トム・ハンクスが出演、脚本を務めた「グレイハウンド」が音響賞にノミネートされたのだ。そして今年、作品賞を射止めた。
今後も、すでに「大作」がうわさされている。今回のアカデミー賞で「ビンタ騒動」を起こした俳優、ウィル・スミスさん主演の映画だ。同作の世界配給権をアップルが獲得したと2020年7月、報じられた。今年公開が予定されている。
またアップルは、F1ドライバーのルイス・ハミルトン選手の長編ドキュメンタリーの制作を、3月9日に発表している。ハミルトン選手自身が制作に関わるという。