キャンプで人気「Goal Zero」のLEDランタン 品薄で転売ヤーここでも暗躍
米国の電化製品メーカー「Goal Zero」(ゴールゼロ)のLEDランタンが、日本で人気だ。キャンパー(キャンプ愛好者)の間で注目を集めているのは「Lighthouse Micro」「Lighthouse Micro Flash」の2製品。
正規代理店「アスク」公式サイト(東京都千代田区)によると、日本では2016年9月に発売した。しかし22年3月14日現在、ECサイトでは高騰中だ。
コンパクト、最大170時間点灯
「アスク」サイト説明によると、どちらもLEDライトを搭載し、最大170時間の点灯が可能。USBコネクタで充電できる。大きさは幅37.75ミリメートル、高さ約93ミリメートル。「Micro Flash」の方は、本体上部にフラッシュライト機能が備わっている。
キャンプ情報を発信しているメディア「CAMP HACK」の19年11月29日付記事によると、これらライトは「コンパクトボディから想像以上の明るさを発揮」でき、買い足すキャンパーが続出していたとのことだ。
これが品薄となっている。「アスク」サイトの「Micro」のページによると、 新型コロナウイルスの影響でメーカーでの生産が遅延し、次回納期は未定だ。ただ「Flash」のページには、「全国の各取り扱い店舗にて順次販売開始」とある。
この商品を扱っているショップ「UNBY」(兵庫県三田市)や、「ヨドバシカメラ」「GO OUT」(東京都新宿区)のECサイトでは22年3月14日現在、「Micro」「Micro Flash」ともに売り切れている。
米ゴールゼロ公式サイトでも「在庫切れ」との表示だ。22年2月〜3月にかけて、日本のツイッターではキャンプ愛好者の間で「ホームセンターで売っていた」「スポーツ用品店にあった」といった販売情報が飛び交っている。スポーツ用品店が入荷を告知するケースもあったが、購入は「1人1点まで」と呼びかけられていた。
UNBYでの価格は、「Micro」が3080円(税込・以下同)で「Micro Flash」は4290円。一方アマゾンだと、アマゾンジャパン以外の業者から現在、前者が6890円から、後者は6970円からで販売されている。
4000円が一時1万5000円に
新型コロナウイルス禍以降、レジャーとしてのキャンプの人気の高まりが複数報じられており、キャンプ用品の転売がツイッター上でたびたび話題となってきた。
そこにコロナ禍による生産遅延が重なったのか。アマゾン商品の価格推移がわかる非公式ツール「Keepa」で「Micro Flash」のページを見ると、2017年〜19年末まではアマゾンジャパンから常に4000円前後で販売されていた。
一方、2020年に入るとアマゾン公式からの出品は売り切れが目立ち、他の業者からの出品がメインとなった。1月には一時、1万5000円まで高騰。以降、変動をしながら6000円以上で売られ続けている。ツイッターでは高価での転売に不満をもらす人が複数みられる。