仮設住宅管理人、福祉業界経て歌手へ 仙台出身の実力派・山田祥子
若手アーティストを熱く応援する音楽バラエティーラジオ番組「DJ Nobby's Tokyo LIVE!!」のメインパーソナリティー、DJ Nobbyさんによる新連載。全国放送の同番組に出演した「近未来のトップアーティスト」の素顔を紹介します!明日にも人気沸騰する逸材が登場するかも...?
DJ Nobbyです。第7回のゲストは、宮城県仙台出身のシンガーソングライター「山田祥子」さんです!
仮設住宅の管理人から福祉業界へ
東京で大雪に関する警戒情報が立て続けに発表された寒い季節、「東京の冬なんて、東北に比べたら夏みたいなもんです」と豪語する仙台出身の山田さんに、スタジオに遊びに来ていただきました。
山田さんは東京と仙台を行き来しながら音楽活動を行い、コロナ禍ではYouTubeにも精力的に作品を発表し続けるなど、アクティブに活躍するアーティストです。
歌手としてスタートする以前から歌を歌うことが大好き。好きが高じて大学生時代に音楽番組「NHKのど自慢」に出演し、見事にグランプリを獲得するという経歴をお持ちの実力派です。
大学卒業後は企業に就職したものの長続きせず、東日本大震災で被災した人々が暮らす仮設住宅の管理人という仕事に就くことになります。仮設住宅に入居している方々の精神的な支えになればと集会所で一緒に歌を歌う会を催すなど、音楽の才能を活かして取り組みました。
その仕事がきっかけで山田さんは福祉業界に転職。障害を持つ方々の支援をしながら同時に音楽も教えるという経験を積みました。仕事自体は楽しかったものの、自身の音楽が社会に受け入れられるとともに「もっと大きなステージで歌いたい」という夢も膨らんでいきます。夢に向かって活動することを決めた山田さんは、つても友人もいない東京へ単身移住します。
コロナ禍で帰郷考えるも東京に残った理由
東京に来て初めて出演したライブハウスは、四谷天窓.comfort。ライブハウススタッフの間で山田さんの噂は徐々に広がり、様々な会場でパフォーマンスするようになりました。
ただ、ちょうど活動が広がってきた頃に新型コロナウイルスの猛威が襲います。一時は仙台に帰ることも考えたといいますが、「一度東京を離れてしまうと、また戻ってこられるかわからない」と感じた山田さんは、東京に残る決断をします。
試行錯誤をしながら、無観客ライブやYouTubeなどを駆使して活動を継続してきた山田さん。ただ、徐々に世の中が元に戻ってくることについて「コロナで一回立ち止まった音楽業界がまた、いま活発に動き出しているんです。このままだと埋もれてしまうかもしれない、という迷いを感じています」と不安を口にします。
そんな山田さんが、来る2022年3月26日に横浜でバースデーワンマンライブを開催します。会場での観覧だけでなく、配信での視聴も可能ですので、ぜひ山田さんの今の歌声を聴いてみてください。
さらに、山田さんの音楽がたっぷりと楽しめるYouTubeチャンネルに、ぜひとも登録をしてみてくださいね。ステキなミュージックビデオをご覧いただけます。
2010年NHKのど自慢宮城県大会チャンピオン。
仙台七夕まつり織姫プロジェクト公式ソング「約束」を歌い、2014年~仙台七夕祭りのメインステージにてトリを務める。
2017年東京に拠点を移し、関東・東北を中心にライブ活動を行う。
様々な音楽と人との出会いに触れた歌声は、ジャンルを超えて聴く人の心の一番奥へと響く。
金融機関勤務の知見を生かし、音声配信プラットフォーム「Voicy」でフォロワー5万8000人に向けて「きのうの経済を毎朝5分で!」を配信中。