ポケモン新作はスペイン舞台説 「サグラダ・ファミリア」ほかにもヒント

   ニンテンドースイッチ用ゲーム「ポケットモンスター スカーレット・バイオレット」が、2022年冬に発売される。ゲーム「ポケットモンスター」シリーズの最新作だ。

   ポケモンシリーズの舞台は毎回、実在する地域をモチーフに描かれている。ファンの間では、今作の着想元はどこかと推測が飛び交っているが、最有力候補は欧州の「スペイン」だ。

新作ではスペインが舞台になるのか (画像はポケモン公式ユーチューブチャンネルから)
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過去に日本、NY、英国

   初期のシリーズの舞台は、日本がみられる。関東地方(ポケットモンスター赤・緑、1996年発売)、関西地方(金・銀、99年)、九州地方(ルビー・サファイア、02年)に北海道(ダイヤモンド・パール、06年)がモデルになった。

   これは、任天堂公式サイトに2010年9月10日付で掲載されているインタビュー記事で確認できる。同月発売の「ポケットモンスターブラック・ホワイト」では、米ニューヨークがモチーフだった。以降、欧米をもとにした作品が複数出ている。

   ポケモンのゲームシリーズのディレクターやプロデューサーを務めてきた増田順一氏のブログによると、13年発売の「ポケットモンスター X・Y」はフランスが(16年7月6日付投稿)、16年発売の「サン・ムーン」は米ハワイが(16年5月23日付投稿)もとになっている。2019年11月発売の「ソード・シールド」の舞台設定は、英国がベースだ(ポケモン英語版公式サイト内の、同年6月13日付記事)。

   新作「スカーレット・バイオレット」の発売は、ポケモン公式ユーチューブ上で2月27日に発表された。第1弾トレーラー(予告編)動画のゲーム映像には、再生開始から2分あたりに特徴的な建造物が出てくる。複数の塔が突き出した聖堂のような形から、ツイッターでは19世紀に着工したスペイン・バルセロナの教会「サグラダ・ファミリア」を連想する人が多い。

   動画の2分15秒前後には、横向きに長い建物を背景に、噴水付きの広場が登場する。これが、マドリードの広場「プエルタ・デル・ソル」に似ているとするユーザーが複数いる。また直後の2分19秒ごろには、何かを模した地図が登場する。そこにある地形が、スペインとポルトガルが位置するイベリア半島に似ているとの意見があった。

ポケモンの名がスペイン語っぽい

   海外ツイッターでも、スペインモチーフ説が有力だ。建造物のほか、作中の「ポケモン」の名前がスペイン語を思わせるとの意見が複数出ている。

   今作では「くさタイプ」で猫のような見た目の「ニャオハ」、「ほのおタイプ」でワニのような「ホゲータ」、そして「みずタイプ」でアヒルのような「クワッス」が公式サイトで発表された。英語版ポケモン公式サイトでは、それぞれの英名はSprigatito(ニャオハ)、Fuecoco(ホゲータ)、Quaxly(クワッス)だ。「タイプ」とは各ポケモンに設定された属性のことで、草や炎といった自然物などに由来している。

   このうち、ニャオハ(Sprigatito)の名前は、スペイン語で「子猫」を意味する「gatito」が由来ではないかとする推測が出ている。また、ホゲータ(Fuecoco)については、スペイン語で「火」を意味する「fuego」と、「ワニ」を表す「cocodrilo」をかけたのではないかとする指摘があった。

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