新しい主食「ごはんのみらい」 簡単調理で糖質オフ
ニチレイは米状の食品「ごはんのみらい」を2022年1月22日に発売した。発表によると独自の技術で米を加工し、「自然な味わい」ながら糖質量やカロリーの低減を実現した「まったく新しい主食」という。
記者も早速入手。本物のご飯の代わりに食べてみた。
お湯を注いで待つだけで
粉末状にした米に、米由来の食物繊維(レジスタントスターチ)を加え、米のような形にした食品だ。通常の白米1食分と比べて、糖質は約50%に。食物繊維は約10倍を含有しているという。
「ごはんのみらい」
「スターターセット」には、専用保温容器と「ごはんのみらい」7食分が付属した。今回は「プレーン」版だが、マルチビタミンなど様々な栄養を追加した「栄養素+」というバージョンの製品も5種類存在する。まずは調理だ。
開封すると、白色をした「ごはんのみらい」が出てきた。粒ひとつひとつは生米よりも少し大きいような印象を受けた。
調理方法は簡単で、付属の保温容器に「ごはんのみらい」1食分を投入。そこにお湯90ミリットルを注ぎ、軽く混ぜてフタをすれば、15分〜25分待つだけ。洗米作業もなく、「本物」の炊飯よりも手軽だ。好みの硬さになるまで待てばいいとのことだが、15分で試した。
これでもう食べられる
15分後にフタを開き、食器に移した。ご飯特有の香りが少し漂ってくる。色合いの変化はあまりないが、水を吸収して柔らかくなっていた。完成だ。一口いただくと、味自体は多少淡白ながらご飯の特有の甘みもあり、「本物」とほぼ変わらないように思えた。
ただ歯ごたえは強く、弾力を高めた白米といった食感でややこんにゃくに近い。ご飯として食べる上で、最初のうちは少し違和感があった。
調理時間で変化あり
名付けて「卵かけごはんのみらい」?
ねぎとのりをかけ、卵かけご飯にした。元々味自体はご飯に近いこともあり、食べ進めていくうちに脳が「こういうご飯なのか」と錯覚したのか違和感は薄れていった。粒もしっかりと潰した黄身をまとい、「本物」の感覚で味わえた。
黄身を潰して混ぜると「本物」のご飯と見分けがつかない
保温時間25分でも試した。見た目は15分とは変わらないが、さらに柔らかくなり、弾力は弱まった。個人差はあるだろうが、よりご飯に近づけるならお湯を注いだ後の時間は長めの方がよいかもしれない。
お湯を注いで25分待った より柔らかな食感に
「ごはんのみらい」(プレーン)の栄養成分表示によると、調理前で58グラムあたり153キロカロリーで、糖質は22.9グラム。一般的な生米の場合、文部科学省サイト掲載の食品成分データベースを見るに、58グラムあたり198キロカロリーで、糖質は44.7グラム(炭水化物から食物繊維の総量を引いて計算)だ。
スターターセット(専用保温容器と「ごはんのみらい」7食)は「プレーン」が3780円(税込・以下同)、「栄養素+」が3930円だ。
容器が付属しない「リフィル」は「ごはんのみらい」14食のセットで、「プレーン」が3780円、「栄養素+」は4082円となっている。