浅草のせんべい店「日乃出煎餅」閉店 大正2年創業、100年以上続いた老舗
2022-01-24 07:30:00
東京の下町・浅草の観光名所「浅草寺」近く、浅草新仲見世商店街と「六区ブロードウェイ」の交わる場所にあるせんべい店「日乃出煎餅」が2022年1月11日に閉店していた。
1913(大正2)年創業、100年以上続く老舗だった。
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「アド街」でも2度登場の名店
同店では、天日干しの手焼きせんべいを販売。バラエティー番組「出没!アド街ック天国」(テレビ東京系)では、「浅草六区」編で2009年3月7日と16年1月30日の2度紹介された。
番組公式サイトでは、同店のせんべいについて1枚1枚手焼きであることや硬いこと、そして天日干しであると説明している。
そんな名店の突然の閉店とあって、落語家の春風亭柳枝さんは、
「浅草演芸ホール近くの日乃出せんべいさんが次の連休中にも閉店になるそうな。(中略)手焼きの堅い昔ながらの醤油煎餅。シンプルですけど美味しいんですよ。コロナのせいなのかなぁ...」
と惜しむ声をツイッターに投稿した。
通りの角、シャッターは閉まり
日乃出煎餅公式サイトには、閉店のお知らせと感謝の言葉、最終更新日が2022年1月11日であることが記されているのみで、ほかのページリンクは一切ない。
J-CASTトレンド記者は1月21日、店舗を訪ねた。東京メトロ銀座線・浅草駅で下車し、雷門に向かう。到着したのは16時頃であったが、すでに人通りは少なく、商店街の軒先では店じまいをしている店員たちの姿が見えた。仲見世通りを途中まで進み、曲がって進むこと5分ほど。新仲見世商店街と六区がちょうど交わる角に、緑の縁取りが印象的な「日乃出せんべい」の看板が見えた。
当然だが、店先はシャッターが下りていた。しかし、張り紙などはなくきれいだ。閉鎖ではなく、単に休みなのではと思わせるほどだったが、シャッターが開くことは、もうない。