首都圏大雪で「帰宅命令」トレンドに 東京近郊で夕方にはタクシーに列
首都圏で大雪だ。気象庁は2022年1月6日午後、東京23区に「大雪警報」を発表した。18年1月23日以来となる。
ツイッターでは、夕方以降に「帰宅命令」というワードがトレンド入りした。新型コロナウイルス禍で在宅勤務が浸透し、出社しても早めに帰宅して業務続行できるという理解が広がっているようで――。
18時には積雪10センチ
気象庁、ウェザーニュースや日本気象協会はいずれも、首都圏でうっすら積雪の可能性があると1月5日に予測していた。その時点では、関東南部の平地で1センチだとされていた。しかし、6日16時には都心で6センチの積雪が観測され、18時には10センチに到達した。
この日の10時40分ごろに「大雪注意報」が発表された。午後になると、ワイドショー「ひるおび」とその後の「ゴゴスマ」(いずれもTBS系列)は、雪とオミクロン株をテーマに番組を進めた。
降雪が激しくなるにつれてツイッターでは、帰りの電車を心配する投稿が増え始めた。「帰宅命令」「帰宅指示」などがトレンドに並んだ。中には帰宅報告以外にも「帰って在宅に切り替える」「明日はリモートワークだ」と報告する人が。一方、「在宅勤務しているから関係なかった」というツイートも。
J-CASTトレンドでは、都心に通勤する人が多く住む2つのエリアを取材した。東急電鉄・武蔵小杉駅(神奈川県川崎市)では16時30分過ぎ、駅前で15人ほどがタクシー待ちで並んでいた。普段はこの時間、見かけない光景だ。行列は雪の影響かもしれない。
東京メトロ東西線・葛西駅(東京都江戸川区)前には、バスとタクシー乗り場がある。どのバス停も、いつも以上に長い列ができて折り返しているところもあった。人が集まり、雪は踏みしめられ足元がベチャベチャになっていた。タクシー乗り場は通常、平日17時ごろだと客待ちで休憩している運転手の姿が見られるが、この日はタクシーが1台もなく、14人程度が列をなしていた。