カレーに使った「福神漬け」余さず使う おにぎり、ミートソースに天津飯

   カレーライスのお供といえば、「福神漬け」だ。しかし、福神漬けをカレー以外で使うのを見かけたことはない。

   おいしく消費できるレシピはないのか。J-CASTトレンド記者がおいしくできそうなおにぎりから、予想もつかない「アレ」まで色々試してみた。

福神漬け料理の数々
見た目も意外と普通だ…
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カレーのお供になったのは1900年代ごろ

   Jタウンネットによると、福神漬けがカレーに添えられるようになったのは、「1900年代初頭の欧州航路の客船内で、インドの『チャツネ』をまねて、一等船客にカレーライスを提供する際に添えられたのが最初と伝えられる」。

   そんな福神漬けだが現代はカレー以外だと、秋田県発祥のB級グルメ「横手焼きそば」の相棒以外で見る機会はない。それにもかかわらず、販売されているパッケージの中の量は意外と多い。どうすれば、効率よく消費ができるのか。

   漬物を販売している「やまう」(東京都目黒区)の公式サイトで、アレンジレシピを発見した。

   8種類あるレシピの中から、記者が気になった3品を実際に作ってみた。調理はどれも簡単で、1品約20~30分程度で完成した。

一番おいしかったのは

   最初に試したのは、組み合わせからおいしそうな「福神漬けソースおにぎり」だ。材料は福神漬けとご飯、すりごま(白)、中濃ソース、青のり、揚げ玉、塩。作り方はかなり簡単で、水気を切った福神漬けと材料を全て混ぜ合わせ、おにぎりとし、最後にフライパンで両面を焼いて完成だ。

   味は、福神漬けの酸っぱさと中濃ソースの甘酸っぱさが絶妙に合う。また、他の具材からして和風な味付けにもなるからおいしいのも当然だ。食感も、福神漬けのコリコリ感と揚げ玉のサクサク感が合わさって口に楽しい1品であった。

   「福神漬けの天津飯」は、その名前に驚いた。「この組み合わせは大丈夫なのか...」と、一抹の不安を抱きながら挑戦。材料は、福神漬け、卵、かにかま、ごま油、ごはん、長ネギ。長ネギを用意できなかったので、青ネギで代用した。味に違和感を持つかと思っていたが、そんなことはなく、さっぱりおいしい。たまごとカニカマの風味の方が強く、福神漬けは食感のアクセントという印象だ。

   作った中で一番おいしいと思ったのは、「福神漬けの簡単ミートソース」だ。福神漬けに合挽肉、ケチャップ・中濃ソース・水・砂糖を混ぜ合わせたもの、塩コショウ、サラダ油にパスタが材料だ。

   「ミートソース」という洋風料理に福神漬けとは一見奇抜な組み合わせに感じるが、食べてみると意外に合う。玉ねぎがない代わりにシャキシャキとした食感の役割を果たすのが福神漬けになっていて、ソースと福神漬けの味の組み合わせもマッチする。普段よく口にする「ミートソーススパゲッティ」とは完全に別物だが、とてもおいしかった。

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