「退職代行」もサブスクの時代 1年間で2回利用可、すぐ仕事やめられる

   定額料金を支払えば映画見放題のような「サブスクリプション(サブスク)サービス」。実は、依頼者から勤務先の退職手続きを請け負う「退職代行」のサブスクが存在する。2021年12月14日にインターネット掲示板で話題となった。

   サービス名は「ヤメホー(サブスク退職)」。契約すると1年間、退職代行を2回利用できる。

会社とのやりとりを引き受ける「退職代行」だが(画像はイメージ)
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「業界初かつ唯一」うたう

   ネット掲示板では退職代行の「サブスク」という意外性が注目を集め、「さすがにネタ(冗談)では」といった反応が寄せられた。

   「ヤメホー」は、合同労働組合「退職代行toNEXTユニオン」(東京都中央区)が提供する「わたしNEXT<女性の退職代行>」というサービス内で用意されている。

   公式サイトによれば、通常は依頼者がアルバイトなら1万9800円(税込)、正社員では2万9800円(同)で退職代行サービスを引き受ける。本人は会社側とのやりとり不要で、すぐに退職できるという。

   そして「ヤメホー」に申し込んだ場合は、「月額3300円(税別)」で1年間に退職代行を2回利用可能。「業界初かつ唯一のサブスクリプション方式(定額制)の料金プラン」という。

   支払いは、クレジットカードで受け付けている。「もしもの時の保険としてや、急ぎで退職代行サービスを利用したいけどすぐにお支払いが難しい場合など、いつでも安心してご利用いただけるようになりました」と説明している。

すでに1年以上続く

   ただ、「ヤメホー」には「解約可能期間」が設定されている。解約するには、申込日から起算して12回目(月額税別3300円の12回支払総額税別3万9600円)の引き落としの翌日から、14日以内に解約を申し出る必要がある。期間外での解約も可能だが、別途「解約事務手数料」が必要になるという。

    NEXTユニオンの20年7月10日の発表によると、「ヤメホー」は同月9日に提供開始。すでに1年以上続いている。当時は、まとまった費用を用意できない人でも負担の少ない金額で退職代行サービスを利用できるようになったとメリットをアピールしていた。

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