宮崎駿監督「引退と復帰」海外メディア注目 新作報道に「本当に最後か」

   アニメ映画の巨匠・宮崎駿監督が復帰へ――。2013年公開の映画「風立ちぬ」を最後に、長編映画からの引退を宣言した同監督。複数のメディアによると、スタジオジブリ会長兼社長・星野康二氏が監督の新作完成に言及したという。

   過去にも引退、復帰が何度も取りざたされた宮崎監督。その去就は、国内のみならず海外メディアもたびたび報じてきた。

宮崎駿監督・2013年9月6日撮影(写真:アフロ)
Read more...

BCCも8年前に引退を報道

   2013年の「引退会見」を、時事通信は当時こう伝えていた。

「会見冒頭、『何度もやめると言って騒ぎを起こしてきた人間なので、どうせまただろうと思われているかもしれないが、今回は本気です』と明言した宮崎監督」

   しかし、2017年には「引退撤回」をしていた。J-CASTニュースの同年5月20日付記事は、「2013年時の引退発表時点で、少なくとも4回(1997年、2001年、08年、13年)の『引退発言』があったと受け止められており」と指摘している。

   過去の「引退騒ぎ」は、海外メディアも注目。13年9月2日付の英BBCニュース(電子版)では、「Director Hayao Miyazaki to retire(宮崎駿監督、引退へ)」との見出し記事で、

「He previously retired after the release of 1997 film Princess Mononoke, but returned to direct Spirited Away to great acclaim.(編集部訳:彼は1997年の「もののけ姫」の公開後に引退したが、「千と千尋の神隠し」で監督復帰、賞賛を受けた)」

と伝えている。

「だって、やりたかったから」

   カナダのウェブメディア「CBR.com」は2017年2月24日、「Hayao Miyazaki Officially Comes Out of Retirement, Again(宮崎駿氏が引退を再び公式撤回)」という見出しで報道。記事内では「Although the filmmaker has "retired," by some counts, as many as five times since 1998, he insisted in 2013 that this one was "for real."(監督は1998年以来5回「引退」をしたが、2013年の引退こそは「本当」だと主張していた)」と振り返った。

   米ニューヨークタイムズの電子マガジン「T」は2021年11月23日付記事で、宮崎監督のインタビュー記事を掲載している。本人は新作を製作する理由について、「Because I wanted to(だって、やりたかったから)」と答えている。

   米「IGN」は、11月25日(現地時間)付記事で前出「T」の記事を引用しつつ、宮崎監督の2013年の引退発表や、その後も短編映画「アーヤと魔女」を制作したことについて言及。現在制作中の新作映画について、「But will this really be Miyazaki's final film?(しかしこれが本当に宮崎監督の最後の映画になるのだろうか)」と疑問を投げかけた。

注目情報

PR
追悼