トヨタ「ランドクルーザー」800万円を1600万円で転売 納車2年待ちの超人気
「今からご注文いただく場合の納期は2年以上となる見込みです」
これは、トヨタ・ランドクルーザーに関する案内として公式サイトに記されているものだ。注文済みの客も「2年以上になる場合がある」と続く。
「ランドクルーザー300」と呼ばれる車の場合、新車価格が510万円以上。それでも人気は高い。そして「転売」の手も伸びているようだ。
走行距離13万キロでも新車価格越え
ランドクルーザーは国内・海外を問わず長く愛されている車だ。官公庁オークションでは、平成12(2000)年式で、走行距離13万キロの「ランドクルーザー70」の中古車が、新車価格の350万円を超えて400万円超で落札されるほど。
海外での人気ぶりは、自動車研究家の山本シンヤ氏が「東洋経済オンライン」2021年8月3日付けの記事で、こう紹介している。「トヨタで最も長い歴史を持つモデルであり、世界累計生産1040万台以上、年間30万台以上のモデルが世界170の国と地域で活躍する」。
人気のあまり、転売が相次いだ。そのためか、購入者には転売しないよう誓約書にサインをさせるディーラーまであると聞く。J-CASTトレンドがトヨタ広報に、事実を確認した。担当者は「誓約書があるのは知っているが、内容には関与していない」と話した。誓約書を求めるかどうかは「ディーラーの判断に任せています」。
誓約書にサインしながら転売した場合、どうなるのか。「販売店とお客様との約束や確認であって、罰則などはないと思います」との答えだった。
昨年8月発売の車がオークションに
それでも「ランクル」の転売は収まっていないようだ。2020年8月発売の新型「ランドクルーザー 300」が、中古車オークションを運営するUSSの名古屋会場に出品されているとの情報が、ツイッター上に発信された。
同車の新車価格は、500~800万円。ツイッター上にあげられた動画で確認したところ、車検が「R6.11(令和6年11月)」、また走行距離が「ゼロ」の「ランドクルーザー4WD GRスポーツ」(800万円)が、正規販売価格の倍、約1600万円で落札されていた。動画の内容が事実なら、相当な高額転売となる。
USSの名古屋会場に取材すると、「すみませんが、情報の公開はできません」と、詳しい話は聞けなかった。