PS5の転売対策にゲオ「梱包材に×印記入」 買い取り業者は「中古品と査定」
ゲーム機「プレイステーション5」(PS5)で横行する高額転売。メディアショップ「GEO」や家電量販店「ノジマ」では、PS5の抽選販売にあたり、ある対策が実施されている。
販売時にPS5の同梱物に何かを記入したり、内容物の袋を取り去ったりするのだ。一部のゲーム機買い取り業者は、箱などに何かが記入されている場合にはPS5を買い取らない、あるいは「中古品」として査定すると発表している。
「転売における商品価値」を下げる
ゲオは、公式アプリで2021年11月22〜25日に申し込みを受け付けたPS5の抽選販売で、転売防止のため、店頭での受取時にコントローラーの梱包材に客に「×印」を記入させている。
ゲオホールディングス広報に取材した。「転売における商品価値」を下げる目的で、「×印」記入策を実施しているという。
今回が初の試みで、まだ効果は測りきれていない。ただ、こうした転売防止策を行っている「他社」での対策実績が「効果的という認識」のため、今回ゲオでも実施したと語った。現状は次回の抽選受付自体が未定だが、今後も市場の動向や消費者の声も参考にしながら転売対策を検討していく。
ゲーム機などの買い取りサービス業者のサイトを見ると、PS5の箱や内容物にペン等で何か記載があったり、内容物の袋がなかったりしたら買い取らないと告知しているところがあった。箱に名前入り、コントローラー袋に×印の場合は中古品として査定するという業者も見つかった。
購入者の名前を箱に記入
ノジマでのPS5販売時、購入者の名前を油性ペンなどで箱の内外に記入させる――。こんな転売防止策が店内で行われているとの投稿が、2021年11月にツイッター上で話題となった。添付画像に写っていたノジマの店内告知には、会計時に同梱のコントローラーの包装袋を破棄するとの説明もあった。
同月26日付の「ねとらぼ」は、この件をノジマに取材。記事内のノジマ側の説明によると、名前書きは商品の「海外への流出を防ぐため」のもの。名前が記入してあるだけで買い取り価格が1万円前後下がる場合があるという。