日ハム新庄監督「代打オレ」なるか 再トライアウト参加、「新庄選手」獲得におわす
プロ野球・北海道日本ハムファイターズの新監督に、新庄剛志氏(49)が就任した。大きく襟を立てたスーツ姿で2021年11月4日の就任会見に臨み、「試合中にインスタライブさせてもらえたら最高」など、驚きの発言が続出した。
さらには会見の内容を受けて、選手としても契約する「選手兼監督」を新庄さんに期待するファンも出ている。
自分でトライアウト受けて「あの選手いいやん、とったろうかな」
会見あいさつで、新庄氏は監督就任への喜びについて触れつつ、ジョークなのか「また、選手兼監督という形で契約を結んでもらいました」と発言。直後、川村浩二球団社長から「いえいえ、監督だけです」とツッコミを入れられる場面があった。
そして質疑応答中、「情報ライブ ミヤネ屋」(日本テレビ系)の特派員として出席していた球団OBの岩本勉氏から、今後再び選手契約を行い、選手兼監督として自身を代打に送り出す「代打オレ」をやることはないのか、との質問があった。
新庄氏は、
「実は今年の1年、野球の勉強をしながら、体は作ってきました。あと1回トライアウトを受けるチャンスがあるので、それは今ちょっと考えています」
「そこで監督の僕が、『あの選手いいやん、とったろうかな』って。という考えはちょっと頭の中にはあります。あとは球団と話し合います」
と、再びトライアウトを受け、新庄監督として「新庄選手」を獲得する可能性を示唆した。
過去には48歳の選手兼監督が安打
プロ野球選手として、年齢を重ねた選手兼監督がプレーした例といえば、元・阪急ブレーブスの浜崎真二投手が有名だ。ベースボールライター・阿佐智氏の20年4月30日付ヤフーニュース記事によれば、阪急の兼任監督として1950年に48歳でプレーしていた浜崎氏は安打や打点などの最高齢記録を残し、投手としても9試合に登板。1勝2敗の成績を挙げた。
また最近の例だと、2015年は「監督兼選手」として中日ドラゴンズでプレーしていた谷繁元信氏は、44歳で30試合に出場。代打や捕手として先発し、打率2割7分7厘という成績を残した。
22年1月28日で50歳を迎える新庄氏だが、会見を見たファンからは「代打オレやってくれ」「将来的にないかな」との期待が続出中だ。
新庄氏は、2020年12月7日の12球団合同トライアウトでは第1打席で143キロの直球に反応。セカンドゴロに終わったものの、バットの先でボールを捉えた。その後も第2打席で四球を選び、第4打席では126キロの変化球を適時打とするなど、プロの投球への適応をみせている。
次のトライアウトは21年12月8日。再挑戦し、選手兼監督としての姿を見せてくれるのだろうか。