眞子さまご結婚どう思いますか ネット「反対」新聞「祝福」まるで反対の理由

   秋篠宮家の長女眞子さまと小室圭さんの結婚に関する「世論調査」の結果が、真っ二つに割れている。全国紙では過半数の「よかった」という回答がある一方、インターネットでは「祝福する」がわずか4%という調査も。どうしてこんなことが起きているのか。

結婚を祝福?それとも反対?(写真と本文は関係ありません)
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読売は「よかった」

   読売新聞は2021年10月4~5日、二人が結婚されることについて緊急全国世論調査を実施した。よかったと思うかと聞いたところ、「思う」との回答が53%。半数を超えた。「思わない」は33%だった。

   年代別にみると、全年代で「思う」が上回っており、眞子さまや小室さんの同年代が含まれる18~39歳では「思う」が59%に上った。

   毎日新聞と社会調査研究センターが9月18日に実施した全国世論調査では、「祝福したい」との回答は38%。「祝福できない」の35%をわずかに上回った。「関心がない」は26%だった。

   年代別でみると、40~50代は「祝福したい」と「祝福できない」が拮抗(きっこう)し、60代は「祝福できない」が多かった。

調査方法を明示

   同様の調査は、雑誌媒体でも行われている。「WEB女性自身」が9月4日に公開した記事によると、ご結婚に「どちらかというと反対」が27・1%。「反対」が42・7%。調査期間は9月1~3日とされているが、調査手法は記されていない。

   さらに「反対」が際立つのが、ニュースサイトAERA dot.編集部の調査だ。9月22日から28日までインターネット上でアンケートし、計3万5651件の回答が寄せられた。結婚を祝福する気持ちが「ある」と答えた人は4.3%。「ない」が93.3%に上った。

   調査結果に大差が出た要因は、調査方式の違いが大きいとみられている。読売新聞の調査は、10月4~5日に、コンピューターで無作為に作成した固定電話と携帯電話の番号にかける方式。固定では有権者在住が判明した787世帯の中から443人、携帯では応答のあった1618人の中から681人、計1124人の回答を得た。回答率は固定56%、携帯42%。回答者は18歳以上の有権者。

   この方式は朝日新聞や日経新聞の世論調査と共通している。今回の読売の回答率は、最近の各社の世論調査と同じレベルだ。

AERA dot.は「無作為調査」ではない

   毎日新聞の世論調査は、全国紙でもやや方式が異なる。調査は、携帯電話のショートメッセージサービス(SMS)機能を使う方式と、固定電話で自動音声の質問に答えてもらう方式。携帯732件・固定311件の有効回答を得ている。読売とは異なり、SMS機能を使っているのが特徴で、回答率は明示していない。

   AERA dot.は、「回答者を無作為に抽出した調査ではなく、インターネット上で意見を募るという方法で、期間中は何度でも回答できた」と説明している。回答者の内訳は女性2万7242人(76.4%)、男性8337人(23.4%)、その他72人(0.2%)。年齢層は、50代10826人(30.4%)と40代10414人(29.2%)、60代6502人(18.2%)。40代、50代の女性からの回答が多かったという。

   回答期間が1週間もあり、「何度でも回答できた」ということなので、いわゆる「世論調査」とは性質が異なる。結婚に対しネガティブな思いを持つ人が繰り返し回答することが可能な方式だった。

   このほか、設問方法の違いなども、こうした調査では影響する。

「世論調査ではありません」

   新聞とネットの調査で大きな開きが出ることはしばしばある。

   最近では、読売新聞が10月14~15日に実施した緊急全国世論調査で、衆院選でとくに重視したい政策や争点を10項目からいくつでも選んでもらったところ、「景気や雇用」の78%が最も多く、「年金など社会保障」72%、「新型コロナウイルス対策」70%などが続いた。

   ところがヤフーニュースが10月末まで実施している「衆院選、あなたが最も重視するテーマは?」というアンケートでは、16日段階で約27万の回答が寄せられていたが、「森友問題の再調査」が31.3%を占めてトップ。続いて「外交・安全保障」18.5%、「経済・成長戦略」12.4%、「コロナ経済・補償対策」8.3%の順となっている。

   ほぼ似たテーマの調査にもかかわらず、「民意」には大きな違いがある。ヤフーニュースはこのアンケートについて「統計に基づく世論調査ではありません」と断っている。

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