「パズル界のラスボス」は強すぎた 「40分で完成」記録に挑んだ若者たち
【J子が行く】J-CASTトレンド記者「J子」とその同僚たちが、体を張って「やってみた、食べてみた、行ってみた」をリポートします。
みなさん、パズルは得意ですか。僕、「J太」(じぇいた)は正直ニガテ。だけど、目の前にあるパズルや知恵の輪にはなぜか挑戦したくなるタイプ。
するとある日、タイの「サイアムマンダレー」社の木製パズルが突如編集部にやってきた。なんでも、「パズル界のラスボス」と呼ばれているとか。これはまた、チャレンジするしかない?
10%しかクリアできない
今回、編集部にパズルをプレゼントしてくれたのは、サイアムマンダレー日本代理店を担う「AC1」代表・武富智美さん。J太が話を聞くと、「モンキーポッド」という木を素材としてタイで製造されている、自然の香り漂う立体パズルだという。バラバラに崩し、もう一度組み立てて遊ぶ。日本では現在、インターネット販売を中心に展開している。
特徴の1つはその難しさだ。「見た目はシンプルですが、まず崩すのが難しいです」と武富さん。難易度が最上級のものは、10%の人しかクリアできないのだとか。思わず「J子が行く」魂が燃えたぎる。そこまで難しいと言われたら、挑戦してみるしかないだろう!
J太「パズルを解くコツってありますか?」
武富さん「諦めない力ですね」
コツは「諦めない力」かぁ・・・
もはや精神力の問題のようだ。というわけで、今回は最高難易度「ヒデンパッセージ」に挑戦する。解答手順が載った説明書を見ずにパズルをバラバラに、もう一度組み立てるというシンプルなルール。ギブアップせずに解ければ挑戦は成功だ。
一方、挑戦を決意しながらも、
「これは僕だけで解けるか怪しいぞ」
弱気なJ太。でも、僕には頼れる仲間がいる。編集部のJミーとJ子先輩に頼み込み、2人にも解いてもらうことにした。早速Jミーのデスクにパズルを置き、「あとはお願いします、解き終わったらJ子先輩のデスクに置いてください」と連絡した。巻き添えにして申し訳ないけど、頼みました!
次々と倒れていく仲間たち
数日後、挑戦を開始したJミーから返信が。
Jミー「パズルがバラバラにならないのだけど...どうやって解体すればいいのかな」
どうやって解体すればいいの?とJミー
Jミー氏、どうかそれも自分で考えてください。しかし直後、「解体できた!」と続報がきた。なんとバラバラに崩す方は、すぐにこなせたようだ。
数日後、Jミーから報告が。結果は......
クリア失敗!
1時間45分挑戦したところで諦め、説明書を見てしまったと告白した。
Jミー「惜しいところまでいきましたが、これ以上どう頑張ってもハマらなかったので、どこかで間違ってたのかも?難しかったです」
次はJ子先輩の番。Jミーからパズルを渡してもらって数日後、以下のレポートが返ってきた。
パズルをつかんだ瞬間「あれ?」。ピース同士が、がっちり噛み合っているのか、びくともしない!そういえば、先に挑戦したJミーから「結構、力が必要です」と助言をもらっていた。強気でいくしかない。
いじり続けること数十秒、ポロッとピースが落ちた。どこからどんな風に取れた!?早速わからない。とはいえ、瓦割りはじめ「壊す」系には定評のあるJ子、1ピース取れてからは早かった。バラバラにするまでにかかったのは54秒。
だが、途中よくわからない取れ方をしたピースがいくつもあった。再現できる自信はゼロ。とにかく、先輩としてJミーとJ太に良いところを見せねば。その一心でパズルと格闘すること1時間...ラスト1ピースまで追い詰めたが、あえなくギブアップ。
J子先輩、残り1ピースって大健闘では?
壊れなくてよかったです。
J子約1時間でギブアップ。残り1ピースまでいったものの、「説明書を読んで答え合わせしたけど、序盤からやり方が違った」とのことだ。すでに編集部は「2アウト」だ。最後はこのJ太に託されることとなった。
「記録を塗り替えて」の声に
ここで、武富さんからまた連絡が。
武富さん「先日、テレビ番組にも出ている鍵開け師の方にパズルの挑戦状をお送りした所、計40分程度で完成という記録が出ました!ぜひとも、記録を塗り替えていただけないでしょうか」
よ、40分って・・・。みなさん、1時間かけても解けてすらいないのですよ?色んなプレッシャーに追い込まれた中、戦いのゴングが鳴った。
解体は1分30秒で完了した。ある点に指を突っこむと、そこを起点にピースが次々外れてくれるのだ。ここまでは皆順調なんだよなあ。しかしパーツ同士の組み合わせは本当に複雑で、解体中の流れを全然覚えられなかった。
J太 in 公園のベンチ この形から、進めていくんだと思うけれど
もう一度組み立てるために「勘」でピースをいじるけど、とにかくハマらない。さっきまでこの複雑なピースたちがちゃんと噛み合っていたとは信じられない。すでに1時間30分ほど経過した。武富さんが言っていた「40分」タイムはとっくに超え、頭がボーっとしてくる。
気晴らしに、公園で解こう。ふと、2つ合わせると1つの模様ができるピースがあることに気付いたぞ。確か、これがパズルの真ん中の部分だったと思うんだよなあ...。
もう10月だけど、蚊に足を刺されまくった。かゆみでパズルどころではないので、家に戻る。
なぜかテレビつけて野球を見る
先ほどの「模様」パーツを真ん中に据えつつ、空いた隙間に他のピースをあれこれと差し込み続ける。違法建築のようにグラグラしている謎のオブジェができあがった。どうしたら「カチッ」とハマってくれるのー!
もはや謎のオブジェに
疲れ果てて、テレビで野球中継をつけた。J太が応援している球団は実は今シーズン、あまり調子が良くない。でも良いバッターはそろっているんだよねえ。お!ほら、サヨナラの犠牲フライで勝ったぞ。すごーい!あははは、はは。
「...説明書見よう」
自然と脳が諦めの言葉を浮かべた。現実逃避もここまでだ。開始から約6時間経過していた。
ということで、編集部総出で挑戦した「サイアムマンダレー」は、僕も投げ出したことで全敗となりました。やはり、「パズル界のラスボス」は強かった・・・。崩すところまではいけるんだだけどねえ。
編集部はあえなく全敗です
なお、「サイアムマンダレージャパン」の公式ツイッターアカウントでは現在、同社のパズルへの挑戦者の募集企画を実施中だ。腕に覚えのある人は挑戦してみてはどうだろうか。