コロナワクチン2回接種したからいいよね 旅行に会食「我慢の反動」止まらない
新型コロナウイルスのワクチン接種が進み、すでに2回打ち終わった人が増えてきた。J-CASTトレンドが取材した20代の女性2人は、旅行や会食の約束をしていた。
これまでずっと我慢を続けてきた若者。接種した安心感から、気の緩みが生じているのか。2人に本音を聞いた。
接種が終わって、ホッとして
新型コロナのワクチンは、2回目を打ってから2週間程で免疫の獲得が期待できる。一方、その後に感染する「ブレイクスルー感染」も発生している。厚生労働省「新型コロナワクチンQ&Aサイト」では、接種の効果について「どの感染症に対するワクチンでも、その効果は100%ではありません」との説明がある。打った後もマスクを着用し、これまで通りの対策をとるよう勧めている。
「打つ前よりも気が緩んでいるのは否定できない」
そう話すのは、東京都内在住の女性Aさん。8月中旬に接種を終え、9月上旬に友人2人と静岡県を旅行した。「ワクチンを打ち終わったら行こう」と決めていたそうだ。変異株やブレイクスルー感染についてはニュースを見て認識しており、接種後も安心できないことは理解しているという。ただ、趣味だった旅行をずっと我慢してきた。
「やっと接種が終わって、正直ホッとして...。予定が合ったので、行きました」と明かす。旅先でも、感染対策は接種前と変わらず行った。一方で今後、複数の友人でBBQの予定もあるそうだ。
遊びたい気持ちがあふれてる
都内在住の女性Bさんは、7月末に職域接種が終わり、8月下旬に職場の同僚3人と沖縄・宮古島へ行った。Bさんによると現地に「観光客は結構いた」。街を歩くときはマスクを着用し、除菌シートを持ち歩いて対策した。しかし、人がいない場所ではマスクを外し、プールや海に入ったそうだ。
世間では自粛を続ける人が大半だ。しかし、周りの友人を含め、「接種が終わってから遊びに出かけるようになった人は多い気がする」とBさん。「これまでずーっと耐えてきて、ようやくワクチンが打てて。(Bさん自身も)反動ではないけど『遊びたい!』という気持ちがあふれてきている」。感染への恐怖が接種前より薄くなり、都内でも接種前より買い物などに出る頻度は増えたという。
政府は、21年9月9日の新型コロナ対策本部で、ワクチン接種した人や検査で陰性の人について、今後の行動制限の緩和を進める意向を示した。「ワクチン・検査パッケージ」という仕組みを活用し、一定条件のもとで進めるとしている。