「キットカットミニ」1枚の重さが元に戻った 1年前は減量...背景を探ると

   チョコレート菓子「キットカットミニ」が増量される。「キットカット」シリーズの主力製品で、2021年9月13日からのリニューアル発売に伴う変更だ。

   実は「キットカットミニ」は、20年9月のリニューアルで1枚あたりの重量が減っていた。1年前は減量、今回は増量。何があったのか。

2021年9月13日にリニューアル発売の 「キットカットミニ」(画像はネスレ日本の提供)
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11.6グラム→9.9グラム→11.6グラム

   J-CASTトレンドが2020年10月6日に重量減を報じた際、メーカーのネスレ日本広報は取材に、「キットカットミニ」の量が1枚あたり11.6グラムから9.9グラムになったと説明した。カロリーが気になる人でも気軽に食べられるよう、「1枚当たりのサイズを1口サイズに変更した」とのことだった。

   ところが、21年8月30日の同社発表によると、9月13日発売の「キットカットミニ」リニューアル版の重量は1枚当たりの重量が9.9グラムから11.6グラムに増える。「元に戻る」格好だ。

   枚数も変わる。「キットカットミニ」15枚入りは14枚入りで、総重量は148.5グラムから162.4グラムに。同様に、13枚入りは12枚入りに変更され、総重量128.7グラムが139.2グラムに増える。

「食べやすく」から「満足感向上」へ

   J-CASTトレンドは21年8月31日、ネスレ日本広報に取材した。今回リニューアル発売される「キットカット ミニ」1枚当たりのサイズ・重量、そして1袋あたりの枚数・総重量は、20年9月のリニューアル以前の製品と同じだと話す。

   担当者によると、20年以降消費者の在宅時間が増え、作業をしながら何かを食べる機会やチョコレートの家庭内消費量も増加。これに伴い、「1枚当たりの満足感」が高い製品の需要も高まったという。

   20年9月のリニューアルでは「1口サイズで食べやすくなった」一方で、1枚当たりの満足感は「若干低くなっていました」。今回は満足度の向上をねらったとのことだ。

「この1年で変化した消費傾向に合わせ、1枚当たりの満足感においても、より評価をいただけるサイズ・重量に変更を行いました」

   なお、販売価格は変わらない。

(9月1日10時43分追記)「キットカットミニ」14枚入りの総重量に誤記があったため、修正しました。

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