「Snow Man」新型コロナに翻弄されて たどりついた初の有観客アリーナツアー
アイドルグループ「Snow Man」が、2021年10月8日からアリーナツアー「Snow Man LIVE TOUR 2021 Mania」を開催する。21年8月25日に発表した。グループにとってはデビュー後初の有観客でのツアーだ。
Snow Manは、新型コロナウイルスが流行する直前の20年1月22日にCDデビュー。これまで、グループの活動はコロナによって翻弄されてきた。
デビューコンサートは無観客、紅白は出場辞退
Snow Man は、デビュー直後の20年3月20日から予定されていたコンサートツアー「Snow Man ASIA TOUR 2D.2D.」が、コロナによって公演中止になった。当時、ツアーに当選していたファンは会えずじまいだ。同ツアーは結局、その約7か月後、20年10月22~25日に無観客の生配信というかたちで実施された。コロナがグループを襲ったのはこれだけではない。
20年の年末は、音楽番組などに複数出演を予定していた。しかし、20年12月21日、メンバーの宮舘涼太さんが新型コロナに感染したと発表があり、グループが活動休止になってしまった。他のメンバーは全員PCR検査で陰性だったが、濃厚接触者に該当するとして、隔離生活をしながら一定期間経過観察となった。
大みそか、デビュー1年目にして大舞台「紅白歌合戦」への出場が決まっていたが、辞退することになった。
主演舞台期間に「緊急事態宣言」
2021年に入ってからも、新型コロナによって活動に支障が出た。
Snow Manが主演を務める舞台「滝沢歌舞伎ZERO 2021」。東京・新橋演舞場で、2021年4月8日から5月16日にかけて上演される予定だった。しかし、公演期間中の4月25日から5月11日にかけて「緊急事態宣言」が発令されることに。これにより、この期間に実施が決まっていた公演が中止された。5月12日には再開したが、休止期間中のチケットを持っていたファンは、また直接会う機会を逃した。
今回発表されたツアー「Snow Man LIVE TOUR 2021 Mania」は、21年12月26日までに神奈川、愛知、大阪、北海道など全国7都市で全32公演を予定している。ようやく会えるかもしれない――。ツイッターには喜ぶファンが目立つ。
一方、新型コロナの感染者が爆発的に増加している現状に、「また中止にならないかな」と開催を不安視する書き込みもある。最終公演日は、様々なスペシャル番組への出演が予想される年末だ。メンバーがまた新型コロナに感染しないか、ともすれば今年も「紅白出場辞退」にならないか。紅白歌合戦はまだ実施が発表されていないが、早くもそう心配する声が上がっている。