ファミリーマートの「靴下」大人気 若者にウケるポイントが詰まっていた
ファミリーマートで販売している靴下が、若者を中心に流行している。インスタグラムには、同商品を使ってコーディネートされた写真が数多く投稿されている。
白地に青と緑の3本のラインが入っており、ファミマの看板をイメージさせる色使いが特徴の靴下だ。なぜこんなに人気なのだろうか。秘密を探った。
「意外とありそうでないデザイン」
注目を集めているのは「ラインソックス コンビニホワイト」で、ファミリーマートが2021年3月23日から販売している。ファッションデザイナーの落合宏理氏がデザインを手がけた。男女兼用の靴下で、サイズは22-2センチ、25-28センチの2種。素材は綿、ポリエステル、その他。これが履きやすい、とツイッター上で話題に。売り切れていて入手できなかった人もいた。インスタでは、とくに10代から20代からの投稿が目立つ。
どこが若者の心を掴んだのだろうか。J-CASTトレンドは、主婦の友インフォスが発行するファッション雑誌「S Cawaii!」編集長の垣内裕二氏に取材した。
垣内氏は、男女兼用でスニーカーに映えるデザインの靴下が、コンビニで気軽に入手できる点を挙げた。3本線のカラーリングがベーシックだが、「意外とありそうでないデザイン」になっているという。夏に向けて足首を出すコーディネートが増えるこの時期、
「シンプルな白スニーカーも流行っているので合わせやすい」
と説明。また、最近ではラインソックス自体もじわじわ流行っているそうだ。
垣内氏は、抗菌・防臭の機能性があるほか、「ブランドコラボや別注などではないPB(プライベートブランド)感も新しい」と話した。
足元や小物で差をつけたい
さらに垣内氏は、コロナ禍で不況が続く中、せめて足元や小物で差をつけたい、と考える人が多いのでは、とも。たとえば、スニーカーは新たに購入せず手持ちのものを応用し、靴下でおしゃれをする。同商品は税込み429円と、安価で手に入れられる。
靴下以外にも、傾向としてロゴ入りマスクやキャップやハットなどの被りもの、アクセサリーなど
「より小物に意識がいっているのだと思います」
また、最近ではスーツのカジュアル化など、よりナチュラル、スポーティーがデフォルトになってきているそうだ。「その盛り上がりを上手に、最善のタイミングで商品企画にしたことが成功要因かと」と分析した。