呪術廻戦展「入場券転売」許さん 不正発覚ならお断り、それでも高値で取引
テレビアニメ「呪術廻戦」の企画展「呪術廻戦展」の先行抽選結果が、2021年6月17日に発表された。同イベントは前期と後期とに分かれており、今回当落が明らかになったのは7月2日から8月1日までの前期チケットだ。
6月16日には、「アニメ 呪術廻戦展」公式ツイッターアカウントが「チケットについての諸注意」として、転売行為の禁止を明言。公式サイトにも、はっきりと「転売行為は禁止」、「本人確認をする場合がある」との説明がある。にもかかわらず、チケットを「転売」「譲渡」する動きが出ている。
一般入場券が4倍に
個人間のチケット取次ぎサービス「チケット流通センター」で「呪術廻戦展」と検索すると26件あり、ほとんどが「取引中」の表示だ(6月17日19時55分現在)。17時半に見たときには8件だったが、増えている。価格は、高いもので2枚連番1万2000円。「呪術廻戦展」公式サイトに表示されている前売券価格が1枚税込1500円(一般)なので、実に4倍だ。
ツイッターでは「転売」ではなく「譲渡」の文字が目立つ。譲渡する人の言い分は、「地方に住んでおり、新型コロナウイルスの感染状況を鑑みて、時世的に期間内に行くのが難しい」「一緒に行く友人と、当選が重複した」「複数枚当選してしまった」など、さまざまだ。価格については「定価+各種手数料」で譲ろうという例が多い。一方、「買い取り」希望者もおり、「手元で余っていたら譲ってほしい」と切実にツイートする人がいる。
ただ、「呪術廻戦展」公式の説明をまとめると、
・「入場券」の転売行為は禁止
・当日、来場者(申込みした人)の本人確認をする場合があるため、身分証明書の持参協力をお願いする
・同行者は、必ず入場券購入者本人と一緒に来場してほしい
となっている。
公式が転売禁止にしてるのに
入場時の本人確認は、「営利目的の転売・譲渡」など、不正行為やそれを疑われる行為が発覚した場合にのみ行われるとあり、実際に不正が確認されると「入場をお断りさせていただく」可能性を示唆している。なお、正規販売ルートでの入手や、「スマチケの分配機能」などで入手されたチケットは有効だ。
抽選にはずれ、かつインターネットやツイッターでの「転売」「譲渡」行為を目にしたツイッターユーザーからは、「公式が転売禁止にしてるのに」と苦言を呈する声や、転売や譲渡をするくらいなら「無駄に申し込まないで」と恨み節が聞こえてきている。