「進撃の巨人」最終巻やっぱり転売に 特装版が「鬼滅の刃」思い出す高額
人気コミック「進撃の巨人」(講談社)の最終巻となる34巻が発売された。通常版のほかに、「特装版 Beginning(ビギニング)」と「特装版 Ending(エンディング)」の2種類が発売される。
「ビギニング」は書店・インターネット書店のみ、「エンディング」はコンビニエンスストア店頭のみで、それぞれ限定販売だ。いずれも「特装版」は、早くも転売が横行している。
日付が変わったころから
進撃の巨人は2009年に「別冊少年マガジン」10月号(講談社)で連載を開始した。11年以上にわたってほとんど休載を挟まず、2021年4月9日発売の5月号で完結した。連載終了時には俳優の広瀬アリスさんが「最終回かぁ 喪失感」とツイートするなど、別れを惜しむ声が相次いだ。
34巻は2021年6月9日に発売。ビギニングには連載前のネーム(コマ割りやせりふを描いたラフ)2話分を収録した小冊子が、エンディングには最終回とその直前の回のネームを収録した小冊子が、それぞれ付いてくる。
一方で日付が6月9日に変わるころから、フリマアプリ「メルカリ」にはコンビニ限定「エンディング」の出品が相次いだ。ファンからは「もう転売されている」と、転売行為や店頭での売り切れに嘆くツイートが複数みられる。
書店・ネット書店限定「ビギニング」も9日11時現在、メルカリに出回っている。
いずれの特装版も定価1100円(税込・以下同)だが、およそ1700円〜2200円の転売品が数十件みられ、両方セット4000円前後で売り出す出品も30件ほど存在する。
オンライン書店を見ると、ビギニングは紀伊国屋書店・楽天ブックス・TSUTAYA通販サイトいずれも売り切れで、アマゾンもアマゾン公式からの出品は完売。他の業者から2200円前後で出品されている。なお、通常版についてはいずれのオンライン書店にも在庫がある。
「鬼滅」は2倍の転売価格
最終巻の高額転売といえば、最近では「鬼滅の刃」(集英社)23巻が記憶に新しい。2020年12月に発売され、定価506円の通常版が1000円〜1600円で、5720円のフィギュア付き同梱版が6800円〜1万円でメルカリに出品されていた。
なお、「進撃の巨人」最終巻と同日、21年6月9日にはファッション誌「メンズノンノ」7月号が発売された。こちらは表紙を「鬼滅の刃」仕様にした特別版も売られている。ECサイト「セブンネットショッピング」での価格は889円だが、11時までに売り切れ。こちらもメルカリでは1800円前後で数十件転売されている。