マッチングアプリで恋人探しがフツーの時代 3種類使い分け、狙いを定める

   新型コロナウイルスの影響から、恋愛対象者との出会いの場も限られてきている。そんな中、若者の注目を集めているのが「マッチングアプリ」だ。

   アプリ上で出会うのは、今では当たり前。半面、相手の人柄が全く分からないまま対面するのは怖い気も。J-CASTトレンドは、アプリの利用者に赤裸々な体験談を聞いた。

マッチングアプリで恋人探しは当たり前
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公務員、外資系営業、自称社長

   東京都内在住の20代の女性Aさんは、これまでマッチングアプリを通して20人以上と実際に会った。

「公務員、外資系の営業マン、普通の大学生、ベンチャー企業の自称社長など、いろいろな男性がいました」

   マッチングアプリは複数種類があり、Aさんは常時3種類を使い分けている。中には審査に通過しないと登録できないものも。これには高学歴、高収入のいわゆる「ハイスペック」な男性が多く、女性たちはそれを見越して「狙いにいく」という。ただAさんによると、ハイスペックな男性はゴロゴロいるが、「稼いでいる人はどこか曲者が多い」。会う前にまず電話するが、そこで盛り上がらなければ「終わり」とのこと。

「常に5人、多い時には10人近くとやり取りしていました。誰が誰か分からなくなって疲れるし、会っても付き合いたいと思える人は滅多にいません」

   Aさんは、こう漏らす。現在も、交際相手は見つかっていない。

   2年ほど前からアプリを利用する20代女性Bさんも、最近アプリ利用に疲れを感じている。

「以前は仕事の後に食事に行くなど割と活用していましたが、今は緊急事態宣言中なのでなかなか(恋愛に)進まない」

と嘆く。メッセージでのやり取りが煩わしくなり、続かないパターンが相次いでいると明かした。

   これまで危険な目にあったことはないが、「少しでも怪しいと感じたら、会わずにフェードアウトします。お互い恋人探しとはいえ、中には変な人もいるからそこは自己責任で」と、慎重に判断している。

   一度アプリで出会った同年齢の男性と交際に至ったが、結局うまくいかずに別れてしまった。

職場の同僚をアプリ上で発見

   男性側にも聞いた。20代男性Cさんは「周りでもやってるケースはめちゃくちゃ多い。アプリで出会って結婚した人もいるし、職場の同僚をアプリ上で見かけたこともある」。

   現在3人の女性とやり取りしており、うち2人とは休日の昼間に会う。ただCさんも、会うまでのやり取りが面倒だと感じることが少なくない。

   「マッチングアプリ疲れ」は、実際に多くの利用者が陥っているようだ。リブセンス(東京都品川区)が運営する提案型マッチングサービス「knew」の調査を見てみよう。未婚で恋人がおらず、マッチングアプリを利用している20代~30代の男女400人を対象に、2021年4月29日~5月6日に実施された。

   アプリを利用する中で「疲れ」を感じることはあるかとの質問に、8割以上が「あり」と答えた。疲れの理由は「好みの相手が見つからない、マッチングしないため」(62.3%)」が最多で、「マッチングがうまくいかず、自信を喪失するため」(44.2%)、「複数人とメッセージのやり取りをするのが面倒くさいため(36.4%)」(36.4%)と続いた。

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