プレイステーション5転売許さん ヨドバシは大量購入防止、ノジマは「撲滅宣言」
ゲーム機「プレイステーション5」(PS5)は、品薄が続いている。欲しい人に中々行き渡らないのが現状だ。各家電販売店では、購入機会の平等性や転売対策などを目的として、様々な購入条件の設定が行われている。
家電量販店「ビックカメラ」では、自社サイト「ビックカメラ.com」上で2021年5月19日からPS5の抽選販売の申し込み受付を開始した。ただ、誰もが買えるわけではない。
「本当に商品が欲しいお客様」が買えるように
今回の抽選に申し込むには「ビックカメラ.com」の会員として、過去2年の間に「2万円(税込)以上のご購入履歴」「2回以上のご購入履歴」を有している必要がある。
これらは、期間中に購入した商品の配送が完了している・店頭で持ち帰っていることも条件だ。ビックカメラの広報担当者に取材したところ、これは「本当に商品が欲しいお客様」に買ってもらうために設定した条件とのこと。抽選販売には、適時申し込み条件の見直しを行っている。
また、同社が転売目的、あるいは同一人物からの複数申し込みとみなした場合には、申し込みを無効にするとしている。
「ヨドバシカメラ」では店頭にPS5が入荷し、販売が行われるケースがある。同社広報によると、購入時には提携しているクレジットカード「ゴールドポイントカードプラス」での支払いを求めている店舗が多いという。同一の利用客が大量にPS5を購入する事態をなくすことで、転売目的での購入を防いでいる。
ヤマダ電機はサイト上で「警告」
「ノジマ」では公式サイト上で「転売撲滅宣言」を掲げており、転売目的での購入は「お断り」だ。
以前PS5の抽選販売を行った際(20年12月8日結果発表)には、同社ツイッターで「応募総数約12万件に対し、1件ずつ目視での最終確認を行い、転売目的での購入希望者でないかどうかの精査を行っております」と説明していた。
「ヤマダ電機」でも、PS5については「お客様にできるだけ平等にいきわたるようにすることを目的」として抽選販売を実施していると、同社広報は取材に答えた。公式サイトのPS5の抽選ページには、「転売目的や商業目的と弊社が弊社の裁量で判断した場合は、抽選対象外」と記載されている。