ポケモンスナップ「スイッチ」版 「NINTENDO64」ファンは物足りない?
野生のポケモンを撮影し、生態調査をするゲーム「ポケモンスナップ」(ポケスナ)の新作が2021年4月30日に発売された。ニンテンドースイッチ用ゲームソフト「New ポケモンスナップ」だ。
1999年発売の、NINTENDO64用ソフトである初代「ポケモンスナップ」とは違う主人公、舞台だ。だが「初代主人公」が登場したり、64用ソフト時代にも利用できた「ゲーム内で撮影した写真を、ローソンでシール紙にプリント」など、初代ファンを喜ばせる点もある。ただ一点、どうしても「物足りない」ことがある人たちが、ツイッターでさびしさを募らせている。
どんな写真も「全肯定」
「ポケモンスナップ」では、プレイヤーは専用の乗り物に乗り、大自然の中で暮らすポケモンたちをカメラに収めて研究所に戻り、写真を依頼主である「博士」に評価してもらう。
「New ポケモンスナップ」では「レンティル ポケモン自然科学研究所」で、ポケモンやレンティル地方の自然環境を研究している「カガミ博士」が、プレイヤーの写真を見てくれる。ツイッターには「採点が優しい」「評価をちゃんとしてくれる」という喜びの声が複数ある一方で、どんな写真を撮っても「全肯定」され、叱りはしないが大きくほめてもくれないことが、「物足りない」人もいる。
64用「ポケモンスナップ」では、「オーキド博士」が写真の評価役を担っていた。ポケモンが見切れていたり、後ろ姿だったり、障害物で隠れてしまっていたりすると、「あまりよくない」「おしいのぉ......」と残念そうにダメ出ししたり、途中で評価を打ち切ってしまったりすることがある。逆に良い写真だと判断したときは、「すばらしい!いうことなしじゃよ!!」「とってもグッドじゃ!」と、大きな声で感情たっぷりにほめてくれるのだ。
このオーキド博士の評価スタイルを懐かしみ、「声が聞きたい」とする古参ファンが多い。当時、オーキド博士役を務めていた声優の石塚運昇さんは18年8月13日に亡くなっている。
二人の博士の「差」を感じられることも、64用「ポケモンスナップ」で遊んだファンだけが味わえる醍醐味のひとつだろう。