緊急事態宣言も出社で「ランチ難民」続出 飲食店休業で食べる場所がない
3度目の緊急事態宣言により、東京都内のオフィス街では休業する飲食店が見られる。出社した人は昼食を食べる場所がなく、困っているようだ。
ツイッターには「ランチ難民」との言葉を用いて、昼食場所が見つからないとの嘆きが投稿されている。
職場近くはどこも混雑
ランチ難民について取り上げたのは、2021年4月27日放送の情報番組「スッキリ」(日本テレビ系)。オフィスビル内の飲食店が営業しておらず、店探しに一駅分歩く会社員の姿が紹介された。さらに、営業している一部の店に客が集中。番組内で取材に答えた飲食店の店主は、昼時にほぼ満席状態が続いたと話していた。
緊急事態宣言が出ていても、出社を免れない社会人は大勢いる。J-CASTトレンドは、東京都内の会社に勤務する男女3人に現在のランチ事情を聞いた。
まず、20代女性。昼食時によく利用していた、飲食店が入っている商業施設が全面臨時休業になり、ランチの場所で悩むように。外でのランチタイムが、忙しい業務の合間の楽しみだったが、選択肢が狭まったと肩を落とす。
「忙しい時はコンビニやテイクアウトで済ませますが、時間があればデスクから離れて外で食べたい。職場近くのファミレスやチェーン店は営業していますが、どこも混雑していてゆっくりできる雰囲気ではないですね」
おのずと社内で食べる回数が増えている、と答えた。
ずっと社内にいては息が詰まる
別の20代女性は、「自席で、コンビニで買ったご飯を食べる場合がほとんど」。会社周辺の店の多くはランチタイムでも営業している。ただ、今は緊急事態宣言中だ。感染リスクを減らすため、なるべく飲食店の利用は避けたいという。
パソコンの画面を見ながら食事しても、「正直しっかり休んだ気にはならない」とこぼす。社内には休憩スペースがなく、外食するか自席で食べるしかない。「外でランチしたいけれど、コロナでも営業している店に客が押し寄せているニュースを見て怖いので、結局コンビニご飯になりそうです」。
最後に聞いた20代男性は、ランチで行きつけの飲食店が臨時休業に入ったそうだ。 「昨年緊急事態宣言が出たときはほぼテレワークでしたが、今は週の半分出社です。近くのカフェは営業している半面、昼は人が多いので時間をずらして食べに行ったり」と、苦労しているようだった。職場に休憩スペースはあるが、ずっと社内にいては息が詰まる。新たに客の少ない穴場の店を見つけたいそうだ。