遅延証明書「紙」はもう配りません ウェブ版では不安な学生、大学の対応聞く

   JR西日本・京都線の米原駅〜姫路駅間で2021年4月15日朝7時すぎ、事故により電車が運転を一時見合わせた。JR神戸線やJR東西線にも遅延が生じた。通勤・通学の時間帯だったため、駅で発行される遅延証明書が必要となった人もいただろう。

   だがJR西日本の近畿エリア(京阪神地区、和歌山地区、北近畿地区)では、2月26日から紙の遅延証明書の配布を取り止めているのだ。では、どうすれば――。

紙の遅延証明書が発行されなかったら(写真と本文は無関係です)
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関西大「担当教員によって対応異なる」

   JR西日本は、以前から遅延証明書を公式サイト上に掲載している。新型コロナウイルス感染予防の観点から「非接触」「非対面」での対応を考慮し、2020年12月に配布の廃止を発表。「今後はホームページより遅延証明書をご利用下さい」と説明している。

   京都線の運転見合わせでツイッターでは、初めて紙の遅延証明書が廃止されたことを知った、学校の授業に遅刻した場合にオンライン上の証明書で大丈夫か、との書き込みがみられた。

   J-CASTトレンドは、関西大学に取材した。広報課によると、授業の場合、ウェブ版の遅延証明書で出席を認めるかは担当教員によって対応が異なるとした。

   試験については、交通機関の遅延で遅刻した場合、開始後30分以内であれば試験を受けられるが、30分を過ぎたら追試となる。遅刻しての受験や追試を申請するには遅延証明書の提出が必要だ。ただウェブ版の場合、スマートフォンの画面などによる遅延証明書の提示では認められず、証明書を紙に印刷した上での提出を求めているとした。

スマホ画面見せれば証明に

   立命館大学の広報課も、授業の遅刻と遅延証明書の取り扱いは担当教員の判断次第だと話した。

   試験は、20分以上遅刻した場合、遅延証明書を掲示すると追試を申請できる。ウェブ版の遅延証明書の場合、紙に印刷したものでもスマートフォンで表示したものでも構わないとのことだ。

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