運転中に9割が「ヒヤリ」とした経験あり SUBARUが教える「安全なクルマの選び方」
SUBARUは、同社ウェブサイトで「安全なクルマの選び方」を解説するコンテンツサイトを2021年3月31日に開設した。安全な車選びをする際に注目すべきポイントのチェックリストなどが公開されている。
サイトの開設にあたり、同社は全国のドライバーを対象に運転中に「ヒヤリ」とした経験についてアンケート調査を実施した。最大の「ヒヤリゾーン」は生活道路にあることなどが明らかになった。
車、歩行者、自転車の急な飛び出しにヒヤリ
調査の有効回答は、自家用車を持ち、週に1回以上運転する20歳以上の全国のドライバー561人。
まず、運転中に「ヒヤリ」とした経験があるか聞いたところ、9割以上(93.9%)が「ある」と答えた。では、どのような場面でヒヤリとしたのか。「車」(22.6%)、「歩行者」(20.5%)、「自転車」(19.5%)の急な「飛び出し」がトップ3を占めた。ほかには、「出会い頭に車と衝突しそうになった」(16.1%)、「雪や雨でスリップし衝突しそうになった」(14.2%)も上位にあがった。
運転中にヒヤリとした場所はどこだろうか。調査では、「細い路地/住宅街」(37.8%)との回答が最も多く、次いで「狭い十字路/T字路」(33.3%)だった。「運転していて苦手なシチュエーション」についての自由回答では、「狭い道」を挙げた人が圧倒的に多かった。こうした道路は主に日常生活で利用されている。車よりも自転車や歩行者の通行が多い道路は「生活道路」と呼ばれ、自動車専用の道路とは異なる注意力が必要だ。
近年、交通事故の件数は減少傾向にあるといわれている。一方で、国土交通省は幹線道路に比べて生活道路の死傷事故件数の減少割合は小さいと指摘しており、ドライバーにとっても生活道路は大きな「ヒヤリゾーン」のようだ。
車選びの際には実車を見て試乗を
これまでの運転で、車に備わっていて助かったと思う安全性能についても聞いた。回答した394人のうち、約3割(28.2%)が「リヤモニター」をはじめとする視界性能(モニター)に関連するキーワードを挙げている。また、車両前方の衝突回避や被害を軽減する「自動(衝突被害軽減)ブレーキ」など、不測の事態に備えた安全装備をあげる人も多かった。
調査はインターネット上で2021年3月3日~5日に実施された。
モータージャーナリストの島下泰久氏はコンテンツサイト内で、安全性能が車に装備されていれば安全だとは言い切れない、と指摘している。「周囲の状況をつかみやすく、自分の手足のように思った通りに動かせる車」であることが何より大切だとし、車を選ぶ際は実車を見て、試乗をして確かめてほしい、と強調している。