新年度早々に首都圏と大阪で鉄道事故 新生活スタート時にびっくり
新生活シーズンの2021年4月2日、鉄道事故が相次いだ。神奈川県と東京都を結ぶ小田急線と大阪メトロ御堂筋線でそれぞれ人身事故や火災が発生し、運転が見合わせとなった。
新年度早々慌ただしい朝となったが、この時期の鉄道事故やトラブルは珍しいことではない。
入社2日目で遅刻の連絡
小田急線では高座渋谷駅~長後駅間で午前5時28分に人身事故が発生。昼ごろにもダイヤに乱れが起きている。東京メトロ千代田線との相互直通運転も中止となった。
御堂筋線の場合、午前8時21分ごろに天王寺駅のトンネル内で発煙が確認され、約1時間運転を見合わせた。大阪メトロの発表によると、ビニール袋が何らかの要因により燃えたことによるものだという。
SNS上には、入社2日目で会社に遅刻の連絡をしなければならないとする新社会人や、大学の入学式に遅れてしまいそうだとする新入生の嘆きがみられる。
新年度が始まる中、通勤時間に鉄道トラブルとなると大きな影響を受ける人もいる。一方で、こうした時間帯のトラブルは過去に何度もある。 JR大阪環状線では2020年4月13日8時55分ごろの線路の橋桁に自動車が接触し、全線で運転見合わせとなった。
19年4月に事故や不具合相次ぐ
19年4月にも複数の鉄道事故が起きている。同月3日のJR横須賀線では、品川駅で7時59分ごろに人身事故があり、上下線で運転を見合わせた。
同月8日には小田急線の保安装置に不具合が発生。同日付の朝日新聞デジタルによると、約1時間運転見合わせとなり、約15万人に影響が出た。
11日朝にはJR京浜東北線の神田駅で女性が電車にはねられ、同線や山手線は運転を見合わせた。同日付の毎日新聞電子版は、約14万人に影響が出たと報じている。
18年4月3日には東京メトロ千代田線の綾瀬駅で7時15分ごろに車両の故障があり、一部区間で運転を見合わせている。
首都圏の鉄道は、運行本数が多いだけに、ちょっとしたトラブルでダイヤに影響が出る。新社会人や大学生は、時間のゆとりをもって通勤通学の準備をした方がよさそうだ。