コカ・コーラ、カップヌードル、散髪に銀行手続きも 「サブスク」ここまで増えた
日本コカ・コーラはサブスクリプション(定額課金・以下サブスク)サービス「Coke ON Pass」を2021年4月中旬にスタートする。スマートフォン向けアプリ「Coke ON」に対応する自販機の任意のドリンクを、毎月2700円で1日に1本飲めるというものだ。
「毎日飲める自販機サブスク」を掲げる一風変わったサービスだ。サブスクといえば音楽配信・動画配信サービスのイメージも強いが、他にも意外なものが存在する。
災害備蓄で3か月ごとに9食
伝統工芸に関する事業を行っている「CULTURE GENERATION JAPAN」(東京都中央区)は、和食器のサブスク「CRAFTAL」を運営している。京都府で生産される清水焼や岐阜県の美濃焼など、日本各地の食器5点が毎月3000円(税別)で送られてくる。食器は毎月返送する必要があるが、様々な和食器を試すことができる。公式サイトから加入可能だ。
日清食品では同社初のサブスクとして備蓄サービス「カップヌードル ローリングストック」を提供している。万が一の災害への備えとして、日清の「カップヌードル」や「どん兵衛」といった食品を3か月ごとに2000円(税別)で9食届けるというものだ。こちらも日清公式サイトから利用できる。
散髪のサブスクというものも。理容室「FRANK'S BARBER and BEER CLUB」は、東京都の日比谷店と人形店でカット通い放題サービスを提供している。こちらはスマートフォン向けのアプリから加入できる。月額1万1000円(税込)で、カット時にはビールかソフトドリンクも1杯もらえる。頻繁に髪の手入れをする人にはアリかもしれない。
三井住友銀行のサブスク?
銀行による定額サービスも登場予定だ。三井住友銀行では、高齢者などに向けて、金融に関する手続きや各種相談、生活サポートを行う「SMBCエルダープログラム」を4月19日から提供する。
公式サイトによると、月額9900円(税込)でプログラム専用の普通預金講座に1000万円以上を預金する人が対象となる。さらには「終活」や水まわりのトラブル、家事代行といったサービスまで受けられるという。
古くからあるサブスクでは新聞の定期購読があるが、こちら読者離れで苦戦が続いている。最近のサブスクでは、「定額で一定量」だけでなく、「定額で使い放題」というパターンが増えているのが特徴だ。