「インターネット回線」見直したいけど費用がかさむ 解約金、初期費用が足かせに
通信回線やスマホなどのインフラをウェブ上で提供するALL CONNECT(福井市)は、新生活のタイミングで見直したい家計の固定費に関する調査を実施。2021年3月15日に結果を公表した。
調査では「通信費」に関する項目が上位にあがり、人々の節約意識の高さがうかがえた。
「調べるのが面倒だから」、「解約費用が発生するから」
まず、全国の20~59歳の男女1万9054人に対し「家計の中で高いと感じる固定費」を聞いた。すると、「スマートフォン・携帯電話通信費」(50.6%)、「電気代」(46.9%)、「インターネット回線通信費」(43.0%)が上位を占めた。
「家計の中で見直したい固定費」については、「スマートフォン・携帯電話通信費」(47.5%)、「インターネット回線通信費」(39.8%)が多く挙がった。通信費に対して多くの関心が集まっていることがわかる。
その中から「インターネット回線通信費」の見直しを行いたいと思っている7574人に対して、「すぐにでも見直したい、実際に行動を起こしている」かどうか質問した。すると、82.1%は「すぐには行動を移す予定はない」と回答した。
さらに、インターネット回線を見直したいが行動していない980人に、行動しない理由を尋ねた。「調べるのが面倒だから」(49%)に続いて、「解約費用が発生するから」(43.2%)、「乗り換えに伴う初期費用」(31%)と費用面を気にする声が多かった。
調査は2021年2月18日~19日にインターネット上で実施された。
回線契約のきっかけは?
続いて、インターネット回線を見直したい1000人を対象に21年2月19日~21日に再度調査。回線契約のきっかけを質問した。
すると、「契約の更新時期が来たとき」(42.1%)との理由が最多だった。同社はこの結果を「違約金の発生を避けるために更新のタイミングで再契約をはかる、という消費者行動と推察できる」としている。
この「引っ越しなどの生活環境の変化」(33.7%)、「新しいプランが発表されたとき」(27.1%)といった理由も上位にあった。