『Esquire日本版』、『翼の王国』、『失われた時を求めて』 著名アートディレクター木村裕治さん、国内初の個展
2021-03-14 08:00:00
日本を代表するアートディレクター、木村裕治さんの日本で初めての個展が2021年3月23日から、東京・銀座の「クリエイションギャラリーG8」(リクルートホールディングス運営)で開かれる。
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「落穂」を検証
木村さんは武蔵野美術大卒。「ミセス」「ハイファッション」「装苑」などのアートディレクターをつとめた江島任の事務所に10年間在籍。1982年に独立し、創刊号から『Esquire日本版』に関わった。『和樂』、『暮しの手帖』、『翼の王国』、「朝日新聞GLOBE」などの雑誌・新聞のほか、『失われた時を求めて』、『星の王子さま』などの書籍、映画「ヒロシマナガサキ」のポスターなど多彩なアートディレクションで知られる。
「講談社出版文化賞」(2002年)、「ADC賞」(09年)、「原弘賞」(17年)を受賞。シンガポールで個展「木村裕治の作り方」(10年)も開催している。
今回の個展のタイトルは「落穂を拾う」。ジャン=フランソワ・ミレーによって描かれた油彩作品「落穂拾い」から借用している。
木村さんは、仕事や日々の生活のなかで、いつのまにか収集してきたものを「落穂」と呼んでいる。それらをもう一度拾い上げ、仕事とのかかわりの中で検証してみようという試みだ。
展覧会には、過去のアートディレクション作品が多数展示される。記念の書籍の出版も予定されているという。出版、広告関係者、美術・デザイン関係の学生らにとっては見逃せないものになりそうだ。
4月24日まで。11時から19時。日曜・祝日休館 入場無料