コロナ禍でキラキラネーム減った? 「鬼滅の刃」に「NiziU」流行に乗る親は健在

   「光宙」(ぴかちゅう)や「皇帝」(かいざー)と、人名ながら読み方が難しい「キラキラネーム」。たびたびインターネット掲示板やツイッターで話題にあがる。2019年には「クローズアップ現代+」(NHK)で、キラキラネームに悩む若者が取り上げられた。

   この1年、新型コロナウイルスにより世の中は大きな影響を受けた。コロナ禍で「キラキラネーム事情」にも、何か変化はあっただろうか。

コロナ禍での「キラキラネーム」事情は(画像はイメージ)
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漢字1文字やひらがな表記多数

   明治安田生命が発表した「2020年の名前ランキング」によると、女の子の第1位は「陽葵」(ひな、ひなた、など)で、第2位に「凛」(りん)、3位に「詩」(うた)と続く。4位以降には「紬」(つむぎ)、「澪」(みお)など漢字1文字や、「さくら」、「ひかり」、「あかり」などひらがな表記の名前が多く、比較的わかりやすい。

   男の子の第1位は、「蒼」(あおい、そら、など)だ。2位が「樹」(みき、たつきなど)、同率で「蓮」(れん)がランクインし、こちらも漢字1字のシンプルな名前が目立つ。

   一方、人気作品や芸能人の名前を子どもにつける親は今も少なからずいるようだ。たとえば、20年11月生まれの赤ちゃんの中では、「鬼滅の刃」に登場するキャラクターと同じ読みが270人いた

   さらに、若者を中心に大人気の9人組ガールズグループ「NiziU」のメンバーと同じ読みの赤ちゃんも増えている。「ベビーカレンダー」(東京都渋谷区)が2020年下半期生まれの女の子4万5670人の赤ちゃんの名前を調査した。すると、20年12月には100人もいた。とくにメンバーの「りお」、「あやか」、「まこ」と同じ名前が多いとのこと。

「読めない」「覚えられない」なくなっている

   最近の母親は子どもにどういった名前を付けたがるのか。幼稚園に勤める女性は、キラキラネームについて「5~6年前より少なくなった気がする」と話す。数年前は職員の間で、子どもの名前が「読めない」「覚えられない」と話題になったこともあったというが、最近はなくなっているという。

「今は『あおい』、『よう』、『ひなた』など、男女どちらでも使える名前が多いです。ひらがなや、簡単でやわらかい印象の名前もよく見かけますね」

   ただ、一般的にあまり使わない難しい漢字や、当て字を使う親もたまにいる。比較的若い親に多く見られると話した。

   この女性の知り合いで、最近出産した人は、それぞれ「はづき」「ほのか」「ゆうま」とシンプルな名前をつけていたそうだ。

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