木材活用のアイデア集めた「WOOD CHANGE CHALLENGE」 受賞作品を代官山で展示

   「クリエイティブ・カンパニー」を掲げるロフトワーク(東京都渋谷区)は、国産木材を活用した斬新なアイデアを募集する「WOOD CHANGE CHALLENGE(ウッドチェンジチャレンジ)」を実施している。

   合計で103作品が集まり、2021年2月24日に審査。そして3月5日からは6点の受賞作品を「代官山 蔦屋書店」(渋谷区)に展示する。

「もりのがっこう(仮)」などの受賞作品を展示
ウッドチェンジキャンプでは木材を使ったクレヨンといった作品を展示する
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国産材の可能性広げるアイデア続出

   ウッドチェンジチャレンジは国内外を問わず、国産材を使った未発表作品や試作品、コンセプト案といった形でアイデアを募集した。魅力的なアイデアを通して国産材への関心を高め、木材の需要や利用の拡大といった課題解決へつなげることが目的だ。

   林野庁が支援しているプロジェクトでもあり、同庁の木材利用課長は「いずれも、木材の魅力や可能性を強く感じられるものだった。クリエイターの皆さんに生み出されたアイデアを通じて、多くの方々の日本の森や木への関心が高まり、ひとりひとりの『ウッド・チェンジ』のアクションにつながることを期待します」とコメントした。

   最高賞のゴールドは「もりのがっこう(仮)」という作品が受賞した。森林や林業現場への興味関心を高めることを目的に、「こんな森があったらいいよね」を共有・実現する場として、現役の林業従事者のもとで「もりのがっこう(仮)」を創立するというアイデアだ。

   シルバーは可動式のファサード(建物の正面のデザイン)が受賞した。木材の吸湿性を利用し、湿度の変化に応じて構造が変化。晴天時には閉じ、雨天時には開く、ということを可能としたオブジェクトだ。

   ブロンズは「戻り苗」という作品が受賞した。家庭で育てた苗を山に植えてもらい、その山で育った木が製品となって手元にもどってくる、というサービスの案だ。

   このように新たなアイデアが詰まった作品への授賞式を5日にオンラインで行うほか、展示会を「代官山 蔦屋書店」の2号館1階「建築・デザインフロア」で実施する。

   さらに、展示会には「WOOD CHANGE CAMP(ウッドチェンジキャンプ)」という別のイベントで募集した作品も展示する。こちらには異分野のクリエイターによる作品が集結。家具や建材の規格から外れた木材を用いたクレヨンなど、国産材の利用を大胆に「チェンジ」した作品が寄せられている。

   ウッドチェンジチャレンジとウッドチェンジキャンプの展示会はいずれも18日まで。一部作品はタブレット端末やパネルで展示される。

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