バブル期以来の株価3万円時代 「恐怖指数」はどうなっているのか

   日経平均が3万円台の大台に乗るなど、株式市場がにぎわっている。ネット証券も含めた証券各社の口座数はこの1年間で大幅に増加した。コロナ禍に見舞われる中で、株価の高騰はまだ続くのか――。目安になるのが「恐怖指数」だ。

株価の高騰はまだ続くのか
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「日経平均ボラティリティー・インデックス」で見る

   「恐怖指数」とは何か。資産運用会社「三井住友DSアセットマネジメント」のウェブサイトによると、シカゴ・オプション取引所が算出・公表しているVIX指数(Volatility Index)のこと。相場に対する先行きの警戒感といった投資家の心理を反映するため、「恐怖指数」と呼ばれている。

   通常は10~20の間で推移し、20を超えると強い警戒感を示すとされている。日本の「日経平均ボラティリティー・インデックス(VI)」(日経平均VI)などの指数もVIX指数同様に恐怖指数といわれている。「日経平均プロフィル」というサイトに掲載されているので簡単にチェックできる。

先行きは不透明

   株価は景気や業績だけに左右されるわけではない。『日経平均が1日1000円暴落する相場で勝つ投資術』(日本経済新聞出版社)によると、「超低金利下では市場心理が相場を大きく左右する」「市場心理は恐怖指数で読む」のだという。

   同書は、日経平均VIの数値が25ポイントを上回ってくると、投資家心理が悪化している一つの目安になると指摘する。

   では近年の日本の恐怖指数はどうなっているのか。サイトと調べると、2020年2月段階では20を下回っていた。それが、コロナ禍が拡大したことで急上昇、3月17日には56.41という数字が出ていた。前日は60を超えており、株価は一気に下落した。

   その後は次第に落ち着きを取り戻し、年末には一瞬20を下回ったが、21年に入って緊急事態宣言で28を超えるまで上昇、2月18日段階では23~24あたりになっている。まだまだ先行きは見通しにくい状態のようだ。

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