飲食店20時閉店後も酒が欲しい 夜な夜な「公園飲み」に来る人たちに規制は

   緊急事態宣言に伴い、外出自粛や飲食店の時短営業が要請されている。そんな中、屋外での宴会が問題視されることがある。多くの店が終業する20時以降、公園に集まった人たちが飲み会を開くといったものだ。

   ツイッター上では、「店で飲めないからって公園とかで酒飲んでるのなんだかなぁって思う」「家で一人で飲めば良いのに」と批判的な投稿もみられる。東京都の公園では、どのような対応をとっているか。複数の自治体に、「公園飲み」について取材した。

時短で閉園する池袋西口公園(写真はイメージ。直近の撮影ではありません)
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繁華街すぐ近くの公園では

   まずは都庁周辺にある新宿中央公園。新宿区の「みどり公園課」の担当者によると、飲み会について禁止や規制はしていないという。一方、緊急事態宣言を受けて、公園の利用そのものについて公式サイト上で自粛を呼びかけている。利用は禁止していない。現状「夜間での飲み会などでの苦情はいただいていない」と話した。

   隅田公園の浅草側(台東区)はどうか。区の公園課の担当者によると、マスクを着用し、大声などを控えてもらうように利用者に呼びかけはしているものの、宴会自粛の要請や禁止は今のところはしていないという。園内での飲み会について「苦情はきていない」とした。

   豊島区では緊急事態宣言に合わせ、飲み会は規制していないものの、3か所の公園で20時以降は閉園している。対象は池袋西口公園、南池袋公園、としまみどりの防災公園(イケ・サンパーク)だ。平時の池袋西口公園は朝5時から深夜1時まで、南池袋公園は8時から22時まで、としまみどりの防災公園は5時から22時まで、それぞれ開園していた。

   区の公園緑地課の担当者によると、これは公園内での宴会や、利用者の密集といった状況を防ぐためだ。それぞれ繁華街にも近く、飲食店の終業後に人が集まりやすいという。

   閉園時間になると、南池袋公園では柵を閉め切り、外からは入れなくなる。ほか2か所の公園は、出入り口をチェーンで封鎖していると話した。

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