「Clubhouse招待された」 スクショをSNSに投稿してアピールする心理
音声SNSの「Clubhouse(クラブハウス)」が、急速に注目を集めている。「招待制」が大きな特徴で、利用にあたっては登録を経て公式からの招待を待つか、他のユーザーから招かれる必要がある。
招待されたい人が多い半面、1人あたりの招待枠は限られている。フリマアプリ「メルカリ」では招待枠を数千円で販売する出品も横行した。SNS上では「Clubhouseに招待された」「Clubhouse始めました」と喜んで報告するユーザーが相次いだ。
「ご報告」投稿に加えて取引持ちかけるものも
タレントで歌手のつるの剛士さんやお笑い芸人の有吉弘行さんをはじめ、芸能人もツイッター上でClubhouseを開始したと報告している。
また一般ユーザーのツイートでも、Clubhouse上のプロフィールのスクリーンショット画像を添えて「Clubhouse始めました」「招待いただきました」と知らせるものが、1日に数十件以上みられる。
さらに、「1枠1500円でご招待します」「フォローとリツイートしてくれた人を招待」「フォローとリツイートで無限に枠を得る方法教えます」と、取引を持ちかけるような投稿も目立つ。フォローとリツイートを見返りとして招待をする趣旨の投稿では200件以上リツイートされているものもあった。
なぜこうも注目を集めているのか。複数メディアの記事では、たびたび「FOMO」というワードが登場する。1月31日付の「現代ビジネス」の記事によると「fear of missing out=疎外感、見逃すことを恐れる」という意味で、この心理をくすぐられることで「どうしても参加したくなってしまう」のだという。
1月28日付の「CNET Japan」もユーザーの心理にFOMOが発生していると指摘。「一秒でも早く追いつきたい、誰でもいいから招待してほしいと人々が訴えるたびに、Clubhouseの認知は拡大していく」と分析した。
「流行に乗ったぞ」「自慢になると考えた」
J-CASTトレンドの取材に応じた東京都の20代男性会社員は、同僚からの招待でClubhouseを始め、SNS上にもその旨を投稿した。その心境について聞くと「強いて言えば流行に乗ったぞというアピールのためです」と明かした。
他にも、招待を受けたと投稿する人がいる。この男性は、「ミーハー心かマウント(優位性をアピールすること)だと思います」と指摘した。アプリ自体は、「コロナ禍にはいい暇つぶし」という。利用状況としては、主に有名人同士の雑談を聞くために使っていると話した。
大阪府に住む20代男会社員は「どんなアプリなのかはよく知らなかった」という。一方で、Clubhouseの招待を受けることが自慢になると考え、友人に頼んで招待を受けたと語った。その後、SNS上で開始を報告したという。
他のユーザーの開始報告については、「自分と同じ感じだと思います」。Clubhouseについては、「新しく人とつながるのが楽しいです」と感想を話した。