「おみくじ」もしかしてコロナ影響? 大吉なのに「旅行控えよ」「熱に要注意」
おみくじが「コロナ仕様」になっている!? ツイッターを見ると、初詣などでおみくじを引いたと思しきユーザーが、「旅行を控えるように」「熱のある場合は要注意」と書いてあり、ドキっとしているようだ。
中には「恋愛:家で静かに」だったため、どうすればいいのかと途方に暮れている人も。おみくじがコロナ禍の影響を受けているのでは――こう推測するツイートもある。
3人揃って「大吉」なのに「旅」の内容が
「今年のおみくじって『前半耐え偲べば後半運気があがる』って文面がデフォルト?自分のと周囲が載せてるの見てると大吉だろうが、末吉だろうが...そんな内容が多い。コロナ仕様?」
「今年のおみくじ、家族みんな他が良くても旅行の項目だけ『悪い』とか『病に気をつけろ』とかだったんだけど、コロナ仕様なの?」
複数のおみくじ結果から分析している投稿例だ。記者が見た限り、通年の運気、旅行、健康といった項目内容を気にするツイッターユーザーが多い。
実際におみくじを引き、「コロナ仕様なのでは」と感じている人に話を聞いた。神奈川県在住の50代の夫婦だ。初詣で同県内の神社に行き、子どもも含めて3人分のおみくじを引いた。「かれこれ10年ほど毎年この神社で、家族揃っておみくじを引くのが恒例行事」で、今年は珍しく3人全員が「大吉」だったが、それぞれに気になる記述があったという。
夫:「旅立(たびだち)」見合わせた方がよい
妻:「旅行」利少なく帰途に注意
子:「旅行」同行者を選んで実行/「病気」熱のある場合は要注意
大吉なのに、3人揃って「旅行」へ「文句なしに行ってよい」とするものではなかったのが気にかかっているそうだ。子どもは「熱」という単語がピンポイントに出た。「今までこれほど具体的な助言は見たことがなかったようで、怖がっている」と話す。
「思いきって旅に出よ」との助言も
一方で「コロナ仕様」とは思わなかった人たちもいる。東京在住の20代女性は都内神社でおみくじを年始に引き、「凶」だったが、新型コロナウイルスの影響を感じる内容ではなかったそう。「コロナだから、おみくじの『大吉』を多めに入れているという説は聞いたことがあり、期待していたのでショックでしたが(笑)」という。
別の20代女性は神奈川県在住で、都内神社でおみくじを引き「中吉」。職場の人間関係にまつわる悩みが解消されそうな助言で「スッキリした。コロナ仕様とは感じなかった」。同じ神奈川県在住の50代男性も、県内の神社で元日に引いたおみくじが「中吉」だった。「旅立(たびだち)」については「思いきって出よ」とあり、やはり「コロナがおみくじに影響を与えたとは思わない」。