緊急事態宣言で飲食店20時閉店「どこで食べれば」 「夕食難民」今夜もさまよう
「夕食どうしよう」
緊急事態宣言の発令に伴い、対象地域では飲食店に夜20時までの時短営業が要請されている。多くの店がこれに対応し、普段は24時間営業の店舗も早々と店じまいだ。夜遅くまで仕事をしても食べる場所がなく、腹ペコをかかえて帰宅後に自炊をするのはツラい...。
コンビニばかりに...弁当コーナーは人だかり
「すき家」や「吉野家」といった牛丼チェーンやファミリーレストランなど、安くてひとりでも気軽に利用できる店も、夜20時には閉まってしまう。それ以降も宅配や持ち帰りを行う店はあるが、選択肢は限られる。
20時以降に終業する社会人の、夕食事情が気になる。J-CASTトレンドは緊急事態宣言発令前、仕事の後に外食していた首都圏在住の社会人に話を聞いた。
「コンビニばっかりになってます」と明かしたのは、アパレルショップに勤務する神奈川県在住の30代女性だ。勤めているショッピング施設自体が20時までの時短営業となったが、帰宅は毎日21時半を過ぎる。ひとり暮らしで、これまでは終業後に外食して帰るのがルーティンだった。それができなくなった。
「仕事終わりの遅い人がコンビニに集まっているようで、お弁当コーナーに密集していました。それに、あまり商品が残ってないですね。ダイエットも兼ねて家でサラダ、ヨーグルトと調理不要のものを食べています」
最近は「夕方の30分休憩のときに、職場(のショッピング施設)に入っている飲食店で早めに夕食をとるようになった」とも。
牛丼テイクアウト、電車内で冷たい視線
東京都内在住の20代会社員男性は、普段はほとんど外食だ。自宅には調理器具や電子レンジも置いていない。これまでは、立ち食いそばかラーメン店で夕食をとっていた。
「20時以降も開いている店が、いま最寄りにはコンビニくらいしかないので困ります。仕方なく手前の駅で降りて、牛丼をテイクアウトして電車に乗ったら白い目で見られちゃって...」と話す。出前サービスを利用することもあるが、出費がかさむのでなるべく控えたい。「結局毎日コンビニ弁当です。まあ、家にレンジすら置いてない自分も自分ですね」と漏らした。
広告代理店に勤める都内在住の20代女性は、帰宅が深夜になることもしばしば。発令前は夜遅くまで営業していたカフェで夕食をとりながら一息つくのがささやかな楽しみだった。いまは「朝スープを作ったり休日に作り置きしたり、また自炊するようになりました。ずっと『時間がない』を言い訳にしてたので...」と明かした。ただ、あまりに疲れた日はコンビニを利用している。
「しばらくは我慢ですね」