イベント観客5000人に制限 サッカー天皇杯やラグビー大学選手権どう影響
年末年始、サッカーではルヴァン杯や天皇杯、ラグビーでは全国大学選手権とビッグイベントが目白押しだ。
一方で西村康稔経済再生担当相は2020年12月23日、東京都を中心に大規模イベントの人数制限を5000人にする方針を語った。既にチケットが販売されているイベントには、どう影響するか。
「ルヴァン杯」約2万6000人が観戦予定
西村経済再生担当相によると、人数制限は21年1月11日までのイベントが対象となる。一方で、すでに販売したチケット分は、5000人を超過できるとした。
Jリーグのルヴァン杯は、1月4日に国立競技場(東京都新宿区)で決勝戦が開かれる。公式サイトによると、チケットは12月22日に完売し、約2万6000人の観戦者が訪れる予定だ。また新型コロナウイルス対策により、チケットは1席間隔で販売されている。約2万6000席の座席数は、使用可能な座席数の50%にあたるとの説明だ。
運営の日本プロサッカーリーグに24日、J-CASTトレンドが「すでに購入しているチケットでそのまま観戦できるか」問い合わせたところ、担当者は可能と答えた。チケットのキャンセルは行わないという。
天皇杯は12月27日に準決勝2試合が、元日に決勝戦がそれぞれ開かれる。準決勝のチケットはすでに先行販売・一般販売が行われ、決勝のチケットも先行販売されていた。
なお、決勝のチケットの一般販売は26日を予定している。すでに購入したチケットの扱いや、今後の販売対応についてJ-CASTトレンドは24日、日本サッカー協会に取材を申し込んだが、期限まで回答はなかった。なお同日付のスポニチアネックスによると、準決勝の一般販売や決勝の一般販売を中止するという。すでに購入済みのチケットは入場制限の対象とならず、有効だと報じている。
決勝「早明対決」になったら...
大学ラグビーフットボール選手権は、21年1月2日に準決勝2試合が秩父宮ラグビー場で、1月11日に決勝が国立競技場で、それぞれ開かれる。日本ラグビーフットボール協会の担当者に取材を行ったところ、準決勝のチケットはすでに完売しており、無効とはならずそのまま試合を観戦できると話した。
準決勝の観客動員の見込みを聞いたところ、担当者は「参考値」として、12月19日に秩父宮ラグビー場で行われた同大会の試合の状況を挙げた。予定枚数を完売した上で、入場者数は8075人だったという。5000人を大幅に上回っていた。
決勝のチケットは、すでに会員向けサイトなどで先行販売している。すでに購入済みの分は、やはりそのまま観戦ができるとした。ただし、26日に開始予定の一般販売は、どう対応するか検討していると明かした。
決勝の顔合わせは、早稲田大学-明治大学という人気のカードになる可能性がある。5000人に制限となれば、ファンにとってはなんとも残念なお知らせになるだろう。