ミドル男性「オンライン忘年会」準備不足? 画面越しの「老け見え」防ぐには
ミドル男性向け化粧品ブランド「ルシード」を展開するマンダム(大阪市)は、今年の忘年会シーズンのコミュニケーション事情について意識調査を実施し、2020年12月11日に結果を公表した。対象は全国の20~59歳の男女1678人。
調査によると、コロナ禍で会社の忘年会を「オンライン」で行う人が増えるなか、20、30代男性に比べ、40、50代男性は「ウェブ画面越しの自分の印象」を良くするための準備をしている人が少ないことがわかった。この準備不足が、ミドル世代は実年齢よりも画面で「老けて見られる」ことにつながっているようだ。
ヤング男性の4分の1が「メイク」に取り組む
まず、今年の忘年会の予定を調査した(単一回答)。「予定がある」と回答したのは29.0%。その具体的な内訳は、196人が「ビジネス忘年会」、291人が「プライベート忘年会」だ。「ビジネス忘年会」では「Zoom等のウェブミーティングサービスを利用したい」というオンライン派が52.6%と、半数以上を占めている。
「オンライン忘年会」に備えて、画面を通じた自分の印象を良くする準備をしている男性はどの程度いるのか。これまでにZoomなどを介してオンラインコミュニケーションをしたことがあるミドル男性(40、50代) 99人と、ヤング男性(20、30代) 103人に聞いたところ、ミドル男性は、対策したことが「ない(40.0%)」、「ある(60.0%)」、ヤング男性は「ない(19.2%)」、「ある(80.8%)」。大きな世代間ギャップがあることがわかった。
さらに、「自分の印象を良くするためにした対策」を調べた(複数回答)。ミドル、ヤング共に最多回答は「明るさの調整」、次いで「画面に映る角度の工夫」。ただヤングに絞ると、「ベースメイク(27.4%)」、「ポイントメイク(25.3%)」と、約4分の1がメイクに取り組んでいることが明らかになった。
ミドル男性は画面の暗さと相まって「若々しい」印象が低下
オンラインコミュニケーションに際し、自分をよく見せるための対策をしている人があまり多くないミドル男性。ヤング世代はどんな印象を持っているのか。
40代男女の先輩や上司とのオンライコミュニケーション経験がある20、30代男女134人に、「40代男性の先輩・上司や40代の女性先輩・上司どちらのほうが実際会うより老けて見えたか」を質問した(単一回答)。
結果は回答が多い順に「男性の先輩・上司(46.3%)」、「女性の先輩・上司(25.4%)」、「どちらも老けて見えたことはない(17.9%)」、「わからない(10.4%)」。マンダムは発表資料で、「ミドル世代(40、50代)男性にとって、画面越しでの『老け見え』は、準備不足が原因かもしれない」と分析している。
マンダムの基盤研究所で「男性の肌」について研究している山口あゆみさんによると、一般的に、肌荒れしているような状態だと肌が暗く見える。そのため、「暗く映っているウェブ画面ではより肌が暗く見えて、『老けて見える』こともあると考えられる」と発表資料にコメントを寄せている。
とりわけ、ミドル世代(40・50代)男性は「ただでさえ加齢によって肌が赤黒くなるので、ウェブ画面の暗さと相まって『若々しい』という印象が低下していると考えられる」という。
対策として、山口さんは、基本的なスキンケアで肌状態から変えることに加え、トーンを明るくする、シミや肌荒れを隠すなど、簡単なメイクも取り入れていくと「自身の印象アップの方法も幅広くなっていくのでは」とアドバイスしている。