フェイスシールド「小さな飛沫に効果なし」 「富岳」のデータ覆す?スゴいやつ

   新型コロナウイルス感染対策に使われる 「フェイスシールド」。ただ豊橋技術科学大学が、スーパーコンピュータ「富岳」によるシミュレーション結果を踏まえて発表した内容によると、フェイスシールドとマウスシールドは、吸い込み飛沫量について「小さな飛沫に対しては効果なし(エアロゾルは防げない)」とある。

   ただ、これから紹介するフェイスシールドなら大丈夫かもしれない。どれも見た目がゴツく、インパクト大。ここまで強力なものを着ければ...。

フルフェイスマスク「BLANC」(c) BLANC
凸版印刷とサントリー酒類が開発した「飲食用フェイスシールド」
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目元と口元をそれぞれ強力に保護

   まず凸版印刷(東京都千代田区)とサントリー(東京都港区)が開発した「飲食用フェイスシールド」。「富岳」の研究成果を基にしており、設計情報をオープンデータとして12月8日に公開した。3Dプリンターと必要な素材があれば、誰でもこのデータをもとに作製できる。

   目元と口元を一気に覆うのではなく、メガネと、マスクのようなお椀型のシールドに分かれている特徴的な構造だ。発表資料によると、飲食時はワンタッチで口元のシールド部分を開閉できる。

   ツイッターには、素晴らしいと称える声がある一方で「そこまでしてフェイスシールドに拘らなくても......」、「誰がこんなもの付けて飯が食いたい?」という戸惑いも。そもそも3Dプリンターを持っておらず、手に入れるのが難しい人も少なくないようだ。

アニメキャラになれそうな「フルフェイスマスク」

   「世界初の新型コロナ対策」と銘打っているのが、米国のBlanc incによって開発されたフルフェイスマスク「BLANC」。アニメやゲームに登場するキャラクターを彷彿とさせる見た目だ。クラウドファンディングサイト「Kickstarter」で資金調達を行っており、締切まで39日を残して2500万円に迫る額が集まっている(12月10日16時現在)。

   ヘルメットのようにも見えるが、顔の部分に完全密着する設計で頭の後ろは覆われない。手で目や口を触りようがないので、感染リスクを低減できる。空気はおでこ付近からフィルターを通して鼻と口に供給され、呼吸後は顎下から排気する。

   フィルターには2週間継続するHEPAフィルター(高効率の微粒子エアフィルター)を採用しており、交換と再利用もできる。顔が隠れているので、プライバシーの完全保護にもつながる。

   食事の席に装着して参加したら、注目を集めること間違いなしだ。

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