「鬼滅の刃」超えるか「呪術廻戦」 書店で売り切れ続出、バトル漫画またもヒット
「呪術廻戦」という漫画が現在、若者を中心に大きな話題となっている。有吉弘行さんや南海キャンディーズの山里亮太さんが公式ツイッターに「面白い」と書き込むなど、芸能界でも同作品にハマる人が続出している。
ポスト「鬼滅の刃」となるか――。J-CASTトレンドは、大手書店の東京・八重洲ブックセンターの営業担当者に、「呪術廻戦」の人気ぶりを取材した。
アニメ放送開始後に売れ行き伸びる
「呪術廻戦」は、漫画家・芥見下々さんが「週刊少年ジャンプ」(集英社)で2018年から連載している、「呪い」をテーマとした作品だ。化け物「呪霊」と、呪術師たちとの戦いを描いたダークファンタジー・バトル漫画となっている。
20年10月からはテレビアニメも放送開始に。漫画の単行本は現在13巻までが発売された。最近ではツイッターに「もー!呪術廻戦の漫画買おうと思って、本屋5軒回ったけど、どこも売り切れ......」、「呪術廻戦売り切れでどこにも売ってないな...鬼滅の刃と似た現象起きてるな」など、なかなか手に入らないとの書き込みが相次いでいる。
八重洲ブックセンターの営業担当者は、「確かに売り切れが発生している」と話した。以前から人気ではあったが、とくにアニメが放送開始されてから売れ行きが伸びるようになり、全巻まとめ買いをする人も目立つようになったという。
同店の漫画コーナーでは現在「鬼滅の刃」が1番人気だが、「呪術廻戦」はそれに次いで売れている。10〜20代の若い男女からの支持がとくに厚いとのことだ。
「NARUTO -ナルト-」と共通する面白さ
人気のポイントはどこか。担当者によると、「バトルものは人気が集まりやすい」。そこが読者にウケているのではないか、との見立てだった。
また、同じく過去に「週刊少年ジャンプ」に連載されていた人気漫画「NARUTO -ナルト-」を彷彿とさせるような構成になっている、とも指摘。ナルトもバトル漫画で、忍同士が超常的な能力を駆使して戦いを繰り広げる。ナルトでは忍術を、呪術廻戦では呪術を用いて戦う。
メインキャラが3人いて、彼らをまとめる「師匠」のような立場がいる点も、共通する。こうした設定は、支持を得やすいのだろうか。
新型コロナウイルスの影響で、家で過ごす人が増えたこともあり、漫画のまとめ買いをする人自体が増えているのも後押ししているようだ。
今後、呪術廻戦は「鬼滅の刃」を上回る売れ行きが見込めるか。これには「なんせ『鬼滅の刃』が本当に特殊すぎて...正直それを超えるかどうか厳しいかと...まだ何とも言えないですね」。